良いロードバイクの条件を簡単に説明する話

ロードバイクは難しいようで意外に簡単な要素で出来ていたりします。

まぁその要素が感覚として分かるまでにやや時間がかかったりもしますが、予め答えを知っておけば最短距離を進むことができることも事実です。


…というわけで『良いロードバイクの条件とは何か』ということについて書いていきます。

ざっくりと言えば、良いロードバイク(※正確に書けば舗装路を走る自転車全般ですが)は3つの条件で決まります。自転車に試乗するときに意識してみてください。


・条件① 軽いこと

書くまでもないことだとは思いますが書かないわけにはいきません。

自転車(というか乗り物全般ですが)は軽ければ軽いほど省エネになります。自転車は人力で進む乗り物ですので、より自分の体力・筋力を有効的に使おうと思えば軽量化は最も確実な手段です。

これは数字の話ですので努力や工夫では覆すことができません。ツールドフランスを走るプロでも『あとボトル1本重量があったら(ツールで)勝つのはどんな選手でも無理』と話している選手がチラホラといます。

過度に軽くし過ぎると扱いがデリケートになるのでそれはそれで面倒ですが、大前提として『軽いことは良いことである』というのは変わりません。

・条件② 手放し運転が簡単に出来ること

条件その2は『手放し運転が簡単に出来ること』です。

手放し運転が簡単に出来るというのは「左右にふらつきにくい」ということであり、左右にふらつきにくいということは「パワーがまっすぐ推進力として伝わっている」ということの証明になります。

これは特に疲労時に重要です。

疲れているとペダリングが不規則になったりハンドルを持つ握力が抜けてしまったりすることがシバシバです。ムラのあるペダリングはエネルギー効率が悪く疲労をより貯めることになりますし、ハンドルへの握力が無くなれば書くまでもなく危険です。
 
もっと書きますと、左右にふらつくようでは上半身を脱力させることが難しいですし(※これが出来ないとロングライドがとても疲れます)、『きちんと自転車をコントロールしなければいけない』という精神的な疲労もまでも上乗せされてしまいます。基本的に悪いことだらけです。

…まぁ、手放し運転についてはポジションの調整の要素が絡んできますので試乗車で確認するのは難しいかもしれませんが、覚えておいて損をすることはないはずです。

・条件③ 自転車が浮かないこと

最後の条件は『自転車が路面から浮かない(跳ねない)こと』です。走ってみてタイヤがべたーっと地面に吸い付くような感覚があるかどうか探ってみてください。

ロードバイクのレビュー・インプレッションを見るとうんざりするほど「振動吸収性」という単語が使われていると思いますが、これを物理的に示す現象が「自転車が路面から浮かない」です。

振動というものは路面から跳ねることによって発生します。地球には重力がありますので一度跳ねたら落ちるしかありません。この上下運動が「振動」です。つまり路面から浮かなければ振動は発生しません。

とはいえ、ロードバイクはMTBと違ってサスペンションがついていませんのでどうしても路面から弾かれやすくなります。

実際には「タイヤが路面から離れる」ではなく、タイヤ空気圧の反発によって「重心の位置が上下に変化する」程度であることが多いのですが、こういう部分で良し悪しが決まってしまうのが自転車ですし、ロードバイクのようなセンシティブな自転車だとより強く影響を受けてしまいます。

また、タイヤが浮いている状態ではどれだけペダルを回しても推進力を得ることが出来ません。

「推進力を得ることが出来ない」というのはパワーロスだけでなく連鎖的にジャイロ効果の低下も引き起こします。

・ジャイロ効果

ジャイロ効果が低下すると自転車のふらつきが起こりますので、条件②を侵害することにも繋がります。

自転車が浮くか浮かないかについては試乗車だと確認しやすいです。

試乗車では大抵の場合でエントリークラスのタイヤを付けています。「タイヤが路面に吸い付く感覚」というのはジオメトリとタイヤの共同作業です。基本的にはお値段の高いタイヤほどこの感覚はGOODになります。

試乗車で「浮かない」のであれば実際に購入して調節したものは「より浮かない」自転車になります。

・まとめと備考

…というわけで以上の3つが基本条件です。これらが守られているのであればどんなメーカー・どんな価格のバイクであっても良いものです。見た目も自分の好みであれば100点ですね。

より本質的に書けば『いかに楽ができるか』ということです。「軽い」も「ふらつかない」も「跳ねない」も言ってみればライダーを楽にするための条件です。

とにもかくにも「楽」を目指してください、乗ってみてストレスを感じるものはいけません。楽に速度が出せる、楽にカーブを曲がれる、楽に長い距離を走れる等等。良いロードバイクを端的に言えば「ユーザーに楽をさせるロードバイク」です。

ちなみに一番上に貼り付けている写真はオススメの補給食になります。

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食べる物も自転車と同等に大事です。当たり前の様ですが人間の身体は食べ物をいれてあげないと動いてくれません。ロードバイクはグリコーゲンをがっつり消費しますので十分に注意しておきましょう。
 

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