自転車用の靴というのは簡単なようなで難しい側面があります。
ソールが柔いと踏み込んだときのパワーがその分殺されてしまうため、ごく一般的なソールがウレタンのスポーツ用スニーカーはNGです(AIR MAXとか最悪手です)。とはいえ、いうまでもなくソールが硬すぎると歩くのが困難になってしまいます。これはこれでよろしくありません。
アウトドア系のブーツを履いたりすれば「固さと歩きやすさ」の問題はそれなりにクリアできますが、こうなると次は「重すぎる」という問題が発生します。この辺りのバランス感が難しいわけですね。
クロームのトラックはこのバランスを高水準で保っている優れたスニーカーです。
そこそこのお値段に対して軽量かつ丈夫、そしてきちんとソールに固さがあります。「入手のし易さ」も評価できるポイントですね。都会とは言い難い地方都市でも普通に売ってたりします、ありがたやー。
ただまぁ、全ての面において完璧なプロダクトというものは中々ありません。
このスニーカーにおいて「ソールの固さ」が有効なのは使い始めて半年くらいまでです。ヘビーに使っているとその1/3くらいまで短縮されるかもしれません。
この辺りで好き嫌いが分れるかもしれませんが、上位モデルのPROと比べるとこちらの方が使いやすかったりします。
PROはソールが固いのは良いのですがあそこまで固いとむしろ歩きにくいです。そして重いんですよPROは…。機能的に考えるとPROを使うくらいなら普通のビンディングシューズをクリート無しで使った方が高効率です。
トラックは「使い込むと柔くなってしまう」とはいってもコンバースやバンズよりは硬いですし、サイズ感がアメリカメーカーにしては幅広だったりするので日本人の足でも使いやすいかったりします。
サイズ感としては「シマノ42=26cm」くらいでしょうか。
今は全体的にゆるんでしまったので8mmくらいのゲルインソールを入れて使っています。
この状態でも一般的なゴムソールよりは硬いので『まぁよかろうもん』という感じです。たぶん5年以上使っているはずなのですがアッパーが破れたりすることもありません。
普通のスニーカーだと「とっくにダメになっている」はずなのにまだまだ使えてしまうことを考えるとソールの件を含めても評価せざるを得ないところです。
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