ですが、それでも言いたいのです。『Fabricのケージレスツールボトルは最高だ』と。
…というわけでレビュー・インプレに入ります。
・ケージレスツールボトルの仕組み
このアクセサリーは字のとおりツールボトルですが、ケージレス…つまりボトルケージを取り付けることなくフレームに装着できるという特徴を持っています。・CAGELESS TOOL KEG(Fabric公式WEBサイト)
https://fabric.cc/ja/products/%e3%83%90%e3%83%83%e3%82%b0/cageless-tool-keg/
仕組みとしてはごく簡単です。本体に溝が作られており、そこに専用のビスを引っかけて固定するといういたってシンプルな構造です。
その気になれば個人で似たような仕組みを作ることも可能でしょう。
・ケージレスツールボトルの問題点
これについては最初から問題点を書いてしまった方が良いのでしょうね…。このボトルケージは長い間は使えません。高頻度で付けたり外したりを繰り返した場合は数か月も持たないのではないかと思われます。
上画像が溝部分の拡大です。
これを見れば分かるかもしれませんが、プラスチックの溝にプラスチックのツメを食い込ませるというかたちなので絶対的に摩耗が発生することになります。使い続ければいずれは固定できなくなってしまうでしょう。
これは構造として欠陥と言える部分かもしれません。
・それでも見た目が良い and 色々と良い
…と、どうしようもない問題点を抱えているケージレスツールボトルですが、絶対的な見た目の良さという優位点があります。見た目の良さには敵わない…。
それにこのツールボトルは見た目だけというわけではありません。他にも優れた点がいくつか存在しています。
まず、ボトルの中にソフトケースが入っていることが大きいポイントですね。
上画像真ん中がソフトケースです。きちんとロゴまで入っており、これ単体を1500円くらいで販売していてもおかしくないクオリティになっています。
これがあることでタイヤレバーやマルチツールといったものを入れてもカラカラと音がしなくなるというわけですね。もちろん取り外せば容量を大きく使うことが出来ます。
その気になれば蓋を開けて「ソフトケースだけ」を出し入れすることも出来ますので、こうすればビス部分の摩耗を最大限セーブできます。
次に固定ビスですが、ケージレスツールボトルには2セット同梱されています。
白が1セット、黒が1セット
2セットあるということは『別の自転車にケージの取り付けが流用できる』ということになります。これは自転車を複数台持っている場合にかなり便利でしょう。
ツールボックスのサイズも一般的なものであるので、最終的に使えなくなったとしても普通のツール缶として使用するのも不可能ではありません。
実のところ、シマノのツール缶よりずっと作りがしっかりしています。
ファブリック(左)、シマノPRO(右)
上の画像を見ればいかに差があるのか伝わるはずです。
・寸法についてのアレコレ
では最後に寸法を見ていきましょう。最も気になるであろう『プラスチック爪からボトル底面までの距離』は以下のようになりました。
ビスの中心から38mmくらいといった感じでしょうか。ダウンチューブ下等に設置する場合はこの辺りのクリアランスが重要になりますね。
ボトルの高さは145mm程度、底面の直径は75mm~76mm程度と一般的なボトルよりやや大きくなっていますのでボトルケージに収納する場合は形状と素材に注意しておく必要があります。
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ミノウラのような底面が固定されている形状ではなく、上のリンク先にあるようなサイドから押さえつけるタイプが良いです。
・Fabricのケージレスツールボトルに愛を
…と、以上がケージレスツールボトルの詳細になります。いずれ溝部分が機能しなくなったとしても、これだけの内容で定価2000円であれば十二分に歓迎できると思うのです。当ブログではFabricのケージレスツールボトルを絶賛する姿勢を貫きます。
ちなみにこのボトルは運が良ければwiggleで購入可能です。
https://www.wiggle.jp/fabric-%e3%82%b1%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%83%ac%e3%82%b9%e3%83%84%e3%83%bc%e3%83%ab%e3%83%9c%e3%83%88%e3%83%ab?sku=104697777
もっと運が良ければセール価格で買えますが果たして…。