自転車は基本的に投資するおカネに比例して効率がよくなります。故に、我々サイクリストはmore and moreを求めることを中々止めれません。『これで完成だ!』と思っても1週間もすれば新しいパーツを物色しはじめます。
こういった作業は楽しいものですが、同時に疲れるものでもあります。真剣であることは結構でしょう。しかしながら、潔さのようなものを持ちたいと思っているのもまた事実です。
…というわけでミシュラン・ワールド・ツアーのお話をします。
・「気負わない」という気持ちの良さ
このタイヤの魅力は何といっても「手軽さ」です。ミシュラン・ワールド・ツアーはシティタイヤ延長のようなものです。重量もかなりのものがありますし、レースタイヤのように強くグリップするものはありません。数字で見える性能としては極めて低いと言えます。
とはいえ、だからこそ何も考えずに乗れるタイヤです。足回りが重くなっても心が軽くなります。気負わないということが何とリラックスできるのことか。
このフィーリングは普段あれやこれやとスペックを求めていると感じることができないものです。こんなものでもいいじゃないですか、たかだか自転車なのですから。
・ワールドツアーを写真で見る
ではワールド・ツアーを写真で見ていきましょう。まずは表のタグですね。サイズは700×35C。このタイヤはツーリングタイヤとして人気があるので26インチの方がメジャーかもしれません。
書く必要もありませんがサイドスキンタイヤです。ちなみにツーリング界ではアメ色と言った方が伝わります。
サイドスキンはオールブラックに比べて耐久性に劣るので(※ブラックのように炭素が使えないので絶対的に弱くなる)、本気のロングツーリングを考える場合は避けた方が無難だったりもします。
裏側はこんな感じです。親切にも体重に対して適正となる空気圧が記載されています。こういうのは他のタイヤでは中々見かけません。
適正空気圧はかなりちらばっている印象ですね。体重50kgと80kgでは倍以上空気圧が違っています。果たしてこれが適当なのか…うーん…。
次は実際にホイールにタイヤを付けた状態で寸法を見ていきます。
リム幅17mmのホイールに空気圧3barを入れて横幅が34mmとなりました。
ついでに高さ方向も調べてみましょう。
ホイールのリムハイトは…22mmくらいですね。
総高さは55mmくらいになりましたので、リムからのタイヤ高さは33mmとなりました。
数字の印象としては6barくらいまで空気を入れればワイド・ハイト共に35mm付近、或いはそれを超えるくらいになりそうな感じです。
・使ってみる、そして問題点
どんな感じなのかは…実際に使ってみて確認されてください。とりあえず柔らかいタイヤではあります。
ジャイアントの定番クロスバイクであるエスケープR3に付けるとこんな感じになりました。オシャレ感は格上げされた感じがしますね。
ここまで非常に良い感じのことばかり書いているミシュラン・ワールド・ツアーですが、もちろん(?)よろしくないところもあります。
問題は「単純に精度が低い」という部分です。
低空気圧だとタイヤの円周がきちんと丸くなってくれないので、こういうものに当たってしまった場合は結果として高空気圧にせざるを得なくなってしまいます。
まぁ定価が1500円ですからねぇ…この価格で高精度のものが出るわけもないので仕方がないとも言える部分ですが、「体重が軽め」かつ「低空気圧」で使うことを前提にしている場合はちょっと考えたほうが良さそうな感じです。
・WORLD TOURはどこで買えるのか?
実はこのタイヤは定番でありながら珍しいものでもあります。そもそもとして国内に入荷する数がかなり限られているため、実店舗でも通販でも中々見かけることがありません(700Cサイズは特にレアです)。
今回は運よくwiggleで買えたのでラッキーでした。
いつまでも在庫があるようなものではありませんので、買えるときに買っておいた方が吉です。
0 件のコメント :
コメントを投稿