ロードバイクにおいて、使う人間の性格・傾向といったものが良く見えてくるものベスト3は「バーテープ」「クランク」「サドル」です。
バーテープは特に分かりやすいですね。
巻き方・仕上げの丁寧さといったテクニカルな部分だけでなく、素材・厚み・色・柄といったバーテープそのものだけでも『どう走るのか』『どこを走るのか』が見えてきたりします。
個人的にバーテープに求めるものはまず見た目であり、次に機能が来ます。カモフラージュ柄が最近の(個人的な)流行なのでこれまでは『リザードスキン最優先』だったのですが、残念ながら当のリザードスキンがカモフラージュを作らなくなってしまいました。
そんなわけでカモフラ柄バーテープを探す旅に出ています。
今回はSERFAS(サーファス)の話ですね。
・about SERFAS
価格としても控えめであり、amazonから簡単に入手できるので日本の会社のように見えたりもしますがサーファスはゴリゴリのアメリカメーカーです。
<米国公式サイト>
立ち位置としてはアメリカにおけるトピークに近いでしょうか。工具からパーツ・サプライ・アクセサリーといった自転車に関わる商品は全面的に網羅されています。
残念ながら日本で購入できるものには限りがありますが(amazonにはボッタくり価格で出品されているものが多数ありますけれど)、本国サイトにはユニークなものが多数あるので除いてみるのも一興です。
…で、日本国においてそんなサーファスを代表する商品がバーテープ(とフロアポンプ)です。
ダークトーンのカモフラカラーは中々選択肢がありません。低価格でありながらも高級感のあるデザインになっています。
・情報が出てこない…
amazonのレビュー数を見る限りではかなり売れているはずなのに意外にもこのバーテープに関する情報は少数です。
…というわけできっちりと紹介しましょう。内容物は以下となっています。
きちんとブラケットテープ(※シフターの裏側に貼る部分)が付属しています。バーテープにおいてこれが付属するかしないかというのは非常に重要なのですが、商品情報としてはかなりの確率で無視されます。
3000円くらいのバーテープには(ほぼ)確実に付いていますがSERFASくらいの価格帯のものは付いているのか微妙なラインです。付いているならきちんとアナウンスして欲しいところです。
…というかそうした方が売れるでしょうに。何故書かないのか謎です。
次に素材なのですが、こちらは「コルク」という名前が付いているにもかかわらず実のところEVAだったりします。
まぁどう見てもコルクではないので『詐欺だろ!』と思ったりはしませんが『どうなんだろうか』と感じる部分はあります。表面に見える小さい粒粒がコルクっぽいので含まれてはいるようですが。
フィニッシュテープはごく普通ですが、エンドキャップはかなりチープな感じですね。柄に対して明らかに浮いているので別途購入した方がすっきりしそうです。
ちなみにエンドキャップは中華で200円くらいで購入可能です。
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新規アカウントあれば5円くらいで買えたりします。
・SERFAS vs 中華
『見た目がすばらしい』だけではレビューとして成立しませんので、より実践的な意味を含めて中華のバーテープとの比較をしてみますしょう。
実は(?)中華でもカモフラ柄のバーテープは販売されています。
SERFAS vs 中華
ちなみにお値段は200円程。サーファスも安価な方ではありますが中華バーテープはそれどころではないお値段です。
…で、品質を比べてみたところ、きちんと体感できるレベルでサーファスが上でした。クッション性は差が分かりませんが表面のグリップ感が明らかに違います。
まぁ中華の方にグリップ力が無さすぎるだけなのかもしれませんけれども、引っ張ったらすぐに千切れますし。
素材が両方ともEVAなので『別に同じじゃないの?』と思っていただけにちょっとびっくりです。コルク粉末の混入(?)は無意味ではないようですね。
ただまぁこれは「素手で握った場合」の比較なので、グローブの上からだと違いはほとんど分からないレベルになります。
・総評 ☆☆☆
微妙にユーザーを騙しにかかっている面もありますが、この価格・このデザインであれば文句を付けるところもないでしょう。危惧していた長さについても実測したら何故か210cmもありましたし。
『とりあえずカモフラ柄のバーテープを付けてみたい』という場合はこちらで良いのではないかと思います。