フレーム・フォークがクロモリであればあれやこれやと追加もできますが、カーボンとなると中々そうはいきません。サドルバッグを大きくするにも限界がありますし、フレームバッグ・トップチューブバッグはライダーの邪魔になります。
そうなると残されたスペースはせいぜいハンドル下かダウンチューブ下くらいしかありません。
…というわけでROAD RUNNER BAGS(ロードランナーバッグス)のハンドルバーバッグである「Burrito(ブリト―)」のレビューをします。
・ハンドルバーバッグ × 小さい = Burrito
ロードバイク(というかドロップハンドルの自転車)においてハンドルバーバッグは可能性があるスペースなのですが、残念ながらユーザーの声はメーカーに中々届きません。市場にあるハンドルバーバッグはサイズが大きすぎるものばかりです。
『どうせなら大きい方がいいだろ?』という親切心なのかもしれませんが、ことロードバイクにおいては「ハンドルが握りにくい」「変速操作のときに邪魔になる」という結果に終わります。自転車は大抵の場合で大は小を兼ねません。
幅12cmくらいのコンパクトなハンドルバーバッグを作れば絶対に売れると思うんですけどね…。これくらいであればフラット部分も握れますし、見た目としてもスマートです。何故販売しないのか謎です。
…で、そんなよく分からないハンドルバーバッグ業界において現在のところ最小サイズと思われるものを作っているのがアメリカのROAD RUNNER BAGS社となります。
ハンドルバーバッグは4種類くらい展開されており、今回紹介するのはもっともコンパクトな「Burrito」です。
ちなみにBurritoと横幅が同じで直径を大きくしたものが「Burrito Supreme」になります。商品としてはこちらの方が有名かもしれませんね。
・サイズを測ってみる
では実物を実測してみましょう。テキトウに物を押し込んで数値を出します。
幅は21cm程度
直径は9.5cm程度
ハンドメイド製品なのでムラがあると書かれていましたが、この辺りはほぼ記載されている通りの寸法です。
既に書いた通りBurritoは最小クラスのハンドルバーバッグなのですが、個人的にはこれでもまだちょっと大きいと感じますね。
横幅をあと2インチくらい短くして直径が「Supreme」になっていたら最高なのですけれども。なんとかして作って頂けないものだろうか…。
取り付け部分のディティールは以下のようになっています。
全体が4つに分割されているかたちですね。ハンドル形状や用途によって取り付け位置が変更されることが考慮されているようです。
生地の固さについては…うーん…それなりに硬い感じはしますがハード系ではありません。ハンドメイドなので当然なのですけれども。
あくまでも布地としては比較的硬い方という程度です。よくあるコーデュラナイロンよりちょっと硬いくらいでしょうか。
開口部のジッパーが全開出来る仕様になっているのはとても好印象です。
ささやかなポイントではありますが、ここが大きく開けるかどうかで使い勝手はかなり違ってきます。こういった細かいところに気を配ってあるのは流石といった感じですね。
・取り付けて走ってみる
…というわけでハンドルに付けて走ってみました。
砂利と同化するBurrito
うーん…思っていたよりも邪魔になる感じはしません。とはいえ、フラット部分が制限されている感じはぬぐえないですね…。やはりあと2インチくらいショートであって欲しいと思えます。
手段としてはエクステンダーでオフセットすれば解決できますが、それはあまりやりたくない…。
ちなみに取り付けているハンドルはRitchey Comp Butano(44cm)です。
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一部愛好家に人気のスーパーワイドハンドルであれば当たらないのかもしれませんが、そこまでワイドだと普段がライドが困難でしょう。
・ロード乗りを救えるか
決して悪いバッグではありません。現在市場にあるハンドルバーバッグの中では間違いなく優れた部類でしょう。『おすすめのハンドルバーバッグは?』と聞かれたら間違いなくROAD RUNNER BAGSを勧めると思います。カラーリングも豊富ですからね。
とはいえ、だからといってバッグ全体と比べて優れているかどうかはまた別の話で。
個人的にはハンドルバーバッグを使うよりもトップチューブバッグ、或いはWOLFTOOTH のB-RAD Roll-Top Bagを使ってテキトウなところに付けてしまった方が良いと感じます。
取り出しに手間があっても走行の邪魔になる方が嫌ですね…。
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WOLFTOOTH B-RAD Roll-Top Bagを徹底的にレビューする
もし購入を検討するのであればBurritoよりSupremeの方が良いのかもしれません。
・Burrito Handlebar Bag
https://www.roadrunnerbags.jp/?pid=107606668
・Burrito Supreme Handlebar Bag
https://www.roadrunnerbags.jp/?pid=107607230
Supremeの方が荷物をたくさん入れることが出来るので重量を重くすることができます。そうなると走行中のズレがより小さくなったりますし、バッグが下方向に引っ張られることでサイドへの広がりを抑制する効果も生まれてきます。
製品のイメージは通販サイトよりもインスタグラムのアカウントを見た方が広がりそうですね。
https://www.instagram.com/roadrunnerbags/?hl=ja
アメリカのサイクリストさんはどんな写真を見ても楽しそうな感じがします。