
…というわけで、この素晴らしき無駄な経験を生かして中華通販で買えるものと買えないものの話をしたいと思う。
買えるものについては「積極的に買うべきもの」や「買っても損が無いもの」というニュアンスを含んでおり、買えないものについては「買うべきではないもの」や「そもそも探しても見つからないもの」というニュアンスを含んでいる。
中華の自転車通販で買えるもの
中華通販で買えるものは以下のような感じである。・靴下
・インナーウェア
・ライト関係
・基本機能系サイコン
・軽量系ペダル
・シリコンストラップ関連
・マウントパーツ関連
・カーボンホイール
・カーボンハンドル、カーボンシートポスト、カーボンステム
・シマノのスモールパーツ
・ミッシングリング
・クランク、チェーンリング
・基本的な工具
・金属部品、スペーサー等
・電池
では、それぞれについてごく簡単に説明というか補足のようなものを付けていこう。
・靴下
自転車には詳しくても自転車用の靴下はどこで買ってよいのか分からない場合も多いのではないだろうか。中華靴下は安い上に高品質という恐ろしい製品だ。wiggleで売られているそこそこの靴下よりも良く出来ていることなんてザラにある。「積極的に買うべき」と分類できる。
・インナーウェア
中華はジャケットに関しては微妙だがインナーウェアは良く出来ている。言うほど安くは無いがそれでも他で買うよりは安い。ブランドにこだわらないならアリだろう。ただしメリノウールのような高級繊維を使ったインナーウェアを中華で買うのはおすすめしない。こういうものに関しては国内で一般に流通品しているものが良い。
・ライト関係
キャットアイと同等の機能でより安い。信頼性については各々で自己判断しよう。自転車専用のライトに限定した話ではなく、ハンドライト等の一般的なものも安価である。こういうものを自転車用として使うのも大いにアリだ。リアライトも同様である。原則的にリアライトは複数付けるものであるため5個6個と買っていくと結構な出費になるが、中華のリアライトは1個100円で購入できる。
・基本機能系サイコン
GPS系のサイコンはどうあってもガーミン・レザインといった欧米メーカーに勝つことは出来ないが、ホイールハブの回転を計測するだけの一般的な基本機能系サイコンは中華で十分に事足りる。キャットアイとほぼ同機能でありながら1/3以下という圧倒的な低価格を誇る。デザインはよろしくないがこの数字は魅力的だ。
・軽量系ペダル
軽量ペダルは中華通販の独壇場である。ペア200gのチタンペダルが4000円程度で購入できてしまうワンダーランドとなっている。MTBのようなハードユースでなければペダルに関しては欧米通販の出番はないだろう。
・シリコンストラップ関連
使わない場合は一切出番がないが、もしシリコンストラップの出番があるならこれも中華サイトが安い。スマホを一時的にハンドルに付けたりライトをフロントフォークに固定したりと意外に出番はある。・マウントパーツ関連
自転車にはさまざまなアクセサリを付けることになる場合が多い。代表的なものがサイクルコンピューターだが、こういったものを「どこにどう付けるのか」ということにサイクリストのセンスが問われる。中華サイトで販売されているマウントパーツは実に様々なので「こんなところに付けるパーツがあるのか」と発見できることも多い。見るだけでも楽しかったり勉強になったりする。必ずしもレックマウントを選ぶことが正解にはならない。
・カーボンホイール
当たり外れはあるものの、良く出来てるホイールはとんでもなく良く出来ている。少なくともホビーライダーには十分。・カーボンハンドル、カーボンシートポスト、カーボンステム
つまるところのカーボンパーツ。これも機能だけを考えれば中華で事足りるのが現状である。・シマノのスモールパーツ
シマノは2018年くらいから海外通販を禁止するようになったが、中華サイト(アリエクスプレス)に関しては個人売買といったかたちであるので普通に買うことができる。シマノ製品を中華サイトで買う場合はむしろ高くなったりもするが、スモールパーツに関してはまだまだ安い場合が多い。SPDクリートのような消耗品は国内の半値くらいで変えたりするので急を要しない場合は選択肢として大いにありえる。
・ミッシングリング
とても安い。というかKMCのミッシングリングが高いのか。・クランク、チェーンリング
中華は販売しているクランクも豊富である。作られている規格の大部分がシマノJISであるためごく普通の自転車ファンにとっては正に救世主となりうる。ただ、クランク長さは170mmが9割を占めておりそれより下はほとんど存在しない。もし165mmで軽量なものを…と探すのであれば諦めた方がいいだろう。
チェーンリングも並行して豊富である。様々なPCD(BCD)に対応しているのはもちろんのこと、レースフェイスのCinchやスラムのダイレクトマウントに対応しているものが多数ある。価格は一般の1/3~1/2程度が相場だろうか。
ついでに書くと中華ではスラムのコンポーネントを国内通販より安く…というかお手軽に買える(国内だと取り扱いが少ない)。ただしこれはエントリーに限る、もしeTAPを求めるのであればこれは欧米通販だ。
・基本的な工具
amazonで買っても数百円しか違わなかったりするが、それでも数百円違うことは確かである。6角レンチのような「無いと話にならない道具」は各サイズを単品でそろえておきたいところである。・金属部品、スペーサー等
固有名称がぱっと浮かんでこないのだけれど、クランクとチェーンリングを固定するためのナットあたりも中華サイトが確実に安価となっている。自転車にリアキャリアやフロントキャリアを付ける場合は厚さ5mmや10mmといったスペーサーが必要になったりするが、こういった工業製品も中華サイトが安い…というか日本国内では希望するサイズを見つけられなかったりする。
・電池
『そんなものまで…』と言われそうだが実際に安いのだから仕方がない。サイクルコンピューターでほぼ必須となるボタン電池は10個セットが200円くらいだったりするし、LEDライトで頻度の高い18650リチウムイオン電池もやはり中華が安くなっている。中華の自転車通販で買うと微妙なもの
必ずしも悪いというわけではないが、原則的に以下のものは注意した方が良い。・アウターウェア
・シューズ
・サイクルバッグ全般
・タイヤ
・金属製ドロップハンドル、金属製シートポスト
・スプロケット
・バーテープ、バーグリップ
・鍵
では、それぞれについてごく簡単に説明・補足を付け足していこう。
・アウターウェア
中華アウターウェアは基本的に質が悪い。使い捨てる気にもならないくらいに悪いのが普通にあたったりする。良いデザインのものがそろっているだけに惜しい。・シューズ
必ずしもというわけではないがやはりシューズも中華で買うのは難しい。一部例外はカーボンソールを使用したビンディングシューズだろうか。10000円以下で買えるのでアリといえばアリである。「なんでもいいから安いSPDシューズが欲しい」といった場合を除いては基本的に避けた方が良いと思われる。wiggle・CRCのセール品を狙った方がずっとメリットがある。
・サイクルバッグ全般
カバンというのは企業のノウハウが出てくるのだろうか。自転車のバッグはサドルバッグ、フレームバッグ、ハンドルバーバッグ、ステムバッグといった感じで結構な種類があるが、中華サイクルバッグの品質・使い勝手は基本的に大手のメーカーに劣っている。
よほど用途にあったものでなければ大手メーカーを選んだ方が正解である。
・タイヤ
そもそも販売数がほとんどない。・金属製ドロップハンドル、金属製シートポスト
中華通販はドロップハンドルやシートポストはカーボンであれば豊富なのだが金属製になると選択肢が大幅にせばまる。リーチ・ドロップ・オフセットといった細かいディティールを選ぶことが出来ないので中華で探すのは時間の無駄となる可能性が極めて高い。ただ、フラットバーの金属ハンドルについては中華通販でも対応できる。実のところドロップバーよりもフラットバーの方が難しいので『とりあえず中華で色々買って試す』というのも悪くない。
・スプロケット
安いといえば安いのだが、価格と性能のバランスを考えれば基本的にはシマノを選んだ方が正解になると思われる。・バーテープ、バーグリップ
バーテープ・バーグリップも種類は豊富だったりするが品質は推して知るべきところになっている。値段は上がるが大手のメーカーを選ぶのが正解だ。バーテープに関しては比較的に使えるものがあったりするが(スパカズ・フィジークのコピー商品っぽいもの)、バーグリップに関しては絶対に欧米メーカーが良い。
・鍵
中々面白いアイテムが揃っているので見る価値はあるが、大手のメーカー品には敵わないというのが実情だ。軽い鍵が欲しいのであればクロップスのQ3くらいが便利だし、しっかり防御したいとなるとabusやクリプトナイトの上位モデルを選ぶのが正解となる。ただ、ブレードタイプの鍵を探しているのであれば選択肢に入ってくるかもしれない。
abusのブレードロックは安くても6000円程度の出費が必要となるが中華であれば1000円弱で購入することが可能となっている。防御力は不明だが『破壊できない鍵なんて無い』と考えればどうでもいい気はしてくる。
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