Thomson Eliteはカットでどれくらい軽量化できるのか実験する

アロイシートポストの王道であるThomson Eliteをカットして「長さに対する重量」を調べてみました。


シートポストの径は27.2mmのものになります。

金属製のシートポストをカットするのはとても簡単です。専用工具を買う必要はありますが特段に高いものではありません。価格としては1500円程度購入が可能です。

ショップに頼むと工賃として1000円程度が発生します。2回切るだけで元が取れてしまうので工具を買った方が安上がりだったりします。


・シートポストをカットする方法

ではシートポストのカットをしていきましょう。

…と言っても何のこともありません。下の道具さえ購入すればそれで終了となります。


商品名としては「パイプカッター」と呼ばれるものです。金属の筒を切るための専用工具になります。

構造が単純なのでノーブランド品も多々ありますが、有名メーカーの中で最もスタンダートとして普及しているのが<こちら>です。

パイプカッターはそれぞれに対応している寸法があるので注意してください。自転車のシートポスト径はよほどのことが無い限り最大で31.6mmとなるので32mmまで対応しているものを選べばOKです。

あとはパイプカッターでシートポストを挟んでぐるぐる回していけば切断されます。


注意すべき点等も特にありません。

強いて言えば『サドルはつけたままにした方がカットしやすい』くらいでしょうか。とはいえ、レールがカーボンになっているサドルで作業をするのは避けた方が無難です。


『シートポストをどこまでカットして良いのか(※埋め込み長さはどれくらいあればよいのか)』ということについては様々な意見がありますが、個人的には「最低でもシートポスト径×3は必要である」と思っています。

31.6mmであれば94.8mm、27.2mmであれば81.6mmですね。

実際のところ<このような摩擦材>を使えばこれより短くても何とかできますが、無理にギリギリを狙う方が後から面倒なことになる場合が多いです。

・どれくらい軽量化できるのか

…というわけで本題に入ります。

今回は本体に印刷されている「必要最小長さ」のラインでカットしてみました。


ギリギリを狙うのであればこの倍くらいカットしても良かったのですが…まぁとりあえずはこの辺にしておきます。本格的に軽量化をしたくなったらまたカットすればよいだけの話です。

では切断した長さと重量を見ていきましょう。



63mm程度のものに対して重量が29gとなりました。

Thomson Eliteは想定していたよりもカットの効果があるようです。カーボンだと元が軽いのでカットしてもあまり軽量化の効果が出てくれません。

・1mm毎に0.46g

…というわけで「1mm短くする毎に0.46g」の軽量化が出来ることが分かりました。

言わずもがなですが10cmカットすれば46gの軽量化が見込めることになります。ここまでダイエット出来るのであれば余分な長さがある場合はカットした方が良さそうな感じですね。

ちなみにThomson Eliteは27.2mmx330mmサイズで240g程の重量がありますので、計算上は87mm以上短くすればアンダー200gを達成することが可能になります。

・マスターピース購入のタイミング

Eliteより軽量なのがMasterpieceシリーズです。金属シートポスト最高峰であり、かなりのお値段となっています。『いつか買おう』と思いながら数年経ちましたが、未だに手を出せずにいます。

wiggle次第では『買っても良い』と思える値段になったりします。とはいえ、セールのタイミングと物欲のタイミングが中々合いません。

<Masterpiece Inline(真っ直ぐな方)>

<Masterpiece Setback(曲がってる方)>

稀にアンダー12000円くらいまで下がることがありますが、ここまで安いとあっという間に売り切れます。

Eliteであれば最安でアンダー7000円くらいでしょうか。

<Elite Inline(ストレートの方)>

<Elite Setback(曲がってる方)>

結局のところEliteを使い続けるような気がします。
 

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