最も基本的な問題はポジションに関わるものですが、それ以外の細々とした問題のひとつの中に『ボトルケージの位置がうまく決まらない』というものがあります。
一見して些細なようですが、これは我々日本人のような小柄な民族にとっては意外にも深刻です。
身体が小さければ当然ながら使用するフレームサイズも小さくなります。こうなると『フレームが小さすぎてウォーターボトルが収納できない』という現象がしばしば起こりえます。
発汗量の多いスポーツであるサイクリングで水分量が確保できないことは致命傷と言える事実です。大げさでもなんでもなく生命の危機に直結します。
しかしそこはマニアが跋扈するサイクル業界、このような事態を回避するために世の中には「ボトルケージアジャスター」というオプションパーツが販売されています。
これはその名の通りボトルケージの位置を変更することができるアジャスターです。『ボトルケージの位置を下げることで少しでもフレームに対してクリアランスを確保する』というなんとも痒い所に手が届くアイテムです。
今回はこのボトルケージアジャスターの代表格であるWolf Tooth(ウルフトゥース)のB-RAD-2についての話です。
・Wolf Tooth B-RAD-2はこんな感じ
まずは商品の説明から入りましょうか。…といっても特に書くことがあるわけではありません。機能としてどんなものかも分かりきっていますからね。
付属パーツは本体以外ではナットとスペーサーのみ。このナットは平打ちになっているためやや特殊です。無くすとちょっと困ることになるのできちんと保管しましょう。
使い方としては、窪んでいる部分を本来フレームについているダボ穴に固定して、B-RAD-2に付いている穴にボトルケージを固定するだけです。ほとんどの場合でマニュアルを見る事なく取り付けが可能であると思われます。
ちなみにナット穴は六角ではなくなぜか星形(トルクス)。
頭の薄い平打ちナットなのでトルクが掛けにくいことに注意した方が良いかもしれません。雑に回そうとするとあっさりなめてしまいそうな感じはします。安全を見るなら高精度のトルクスドライバーの購入を検討しましょう。
…で、最も気になってくるであろう『最大でどれくらい下げることができるのか』ですが、実測すると以下のようになりました。
最大オフセット量は54mm程度です。
これ以上位置を変えようとする場合はB-RAD-2よりサイズが大きいB-RAD-3等を使用することになりますね。
重量は本体のみで17gとなりました。ここまで軽量であれば取りつけても重量増は感じないでしょう。
・買う前に一度深呼吸を
では、説明が終わったところで本題に入ります。このアジャスターを購入する場合はちょっと深呼吸をして落ち着くべきでしょう。何故かと言えば、現行モデルである改良型よりも初代モデルの方が見た目が良いからです。
初代モデルは側面にブランドネームが入りますが、改良品には入りません。
初代B-RAD-2
こういうパーツは存在を主張する方向にした方が説得力が出ます。
改良型の方は薄くなっているため軽量化はされています。単純な機能だけを考えればこちらの方が良いのかもしれません。ただ、この薄くするというアプローチが『存在を隠そうとする』ような感じになってしまうのでどこか情けない印象になってしまうのもまた事実です。
というわけでB-RAD-2を買う場合は可能なら初代モデルを狙うことをおすすめします。
…とはいえ、今更初代モデルを探すのはかなりしんどい作業なので結局は新しい方を買うしかないような気もしてきます。『もし見つかればラッキー』くらいですね。
・どこで買うべきか
新しいモデルに関しては原則的には<アマゾン>が最安価格のはずですが、amazonの販売ではなく第三販売者となる場合は値段が跳ね上がる可能性があります。こうなると中華サイトで類似品を購入した方が良いかもしれません。
アリエクスプレスであればキャッシュバックサイトと連携できますし、未登録の場合は新規アカウント作成でボーナスクーポンを貰うことも可能になっています。
これに関しては以下のリンクに詳しい内容を記載しているので参考にされてください。
https://hitoriroadbike.blogspot.com/kaigai.html
具体的な商品についてはこのようなものがあります。
https://ja.aliexpress.com/item/4000453357310.html?spm=a2g0o.detail.1000060.1.1c6179bbkWlzAX&gps-id=pcDetailBottomMoreThisSeller&scm=1007.13339.128609.0&scm_id=1007.13339.128609.0&scm-url=1007.13339.128609.0&pvid=1056c340-b2dc-4d09-aafd-f1abb71a4c3e&_t=gps-id:pcDetailBottomMoreThisSeller,scm-url:1007.13339.128609.0,pvid:1056c340-b2dc-4d09-aafd-f1abb71a4c3e,tpp_buckets:668%230%23131923%2358_668%23808%234093%2346_668%23888%233325%231_668%232846%238112%23546_668%232717%237558%23176_
amazonで定価以上のおカネを払うよりは有意義でしょう。
クロモリフレームの場合はダボ穴を増やしてしまった方が良いかもしれません。
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クロモリロードバイクにボトルケージ用のダボ穴を増設する
それなりに気合が必要な作業ですが、一度やると自転車をより楽しめるようになります。
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