グラベルロードに関してはほとんどの完成車に付いていますし、エンデュランス系の完成車にも稀に見られるようになりました。やはり積載量を増やす場合はこのスペースを利用せざるを得ないということなのでしょう。
…というわけでブラックバーンのアウトポストカーゴケージのレビューをします。
『とりあえずこれでいいだろう』という軽い気持ちで購入したものですが、登場から数年経っても未だに大型ケージのアイコンになっていることを考えれば名作アクセサリーといっても過言ではないのかもしれません。
・PRICE and VALUE
実際のところこの手のアクセサリーは基本的には「同じもの」なので特段に良い悪いがあるわけではありません。どれを選んでも同じと言えば同じなのでどうでもよい話だったりもします。とはいえ、入手のしやすさと価格面で言えばOUTPOST CARGO CAGEが最も楽でしょう。アマゾンで3000円くらいですし、キャリア・パニアバッグを買うと思えば予算的に随分と楽です。
ただ何もかも完璧というわけではありません。
軽い問題点としては「穴が空いている位置が下方向に集まり過ぎ」という点があります。まぁこれについては簡単に解決できるので問題というレベルではありません。穴なんてセルフで空けてしまえばよいのですからね。
穴を開けるポイントがメーカーロゴの位置と被ってしまうので微妙にスッキリしませんが、穴なんて勝手に開けてしまえばどうにでもなるものです。
・DETAIL and SIZE
穴の位置よりも気になるのは底面の突き出し長さです。これが微妙に短い感じがするんですよねぇ…。
実際にはこれだけあれば「荷物が落ちる」なんてことはありえないわけですが、何となく気分的にすっきりしない感じがしてしまうところです。
後は固定ベルトでしょうか。強度を優先すればこのままが正解だということも分かりますが、利便性を考えればワンタッチ式のバックルが楽でしょう。
頻繁に付けたり外したりする部分でも無いのでこのままでも良いといえば良いのですが、この手のラックに「重量物」を載せることはほとんどありませんし、よりフレキシブルに使おうとすればワンタッチ式の方が便利であることは明らかです。
そんなわけでベルトに関してはあまりよろしくないと思う部分もあります。
まぁこれに関しても交換してしまえばそれで解決するのでBADということは決してありません。この手のベルトは中華サイトで山のように販売されていますので入手もイージーです。
サイズに関しては、普段使っている寝袋を取り付けると以下のようになります。
オーバーサイズ気味ですのでそのままだとつま先がちまちまと当たります。こういう場合は次のようなアクセサリーを併用すると楽です。
・これがあると便利!
OUTPOST CARGO CAGEに限ったことではありませんが、フロントフォークにこのようなケージを付ける場合はこのようなアクセサリーがあると非常に便利だったりします。こちらはボトルケージを「二股化」するアダプタですが、片方だけを使えばケージの取り付け角度を変更することができます。
イメージとしては上画像のような感じですね。このように取り付け角度をずらすことで足に当たりにくくすることができます。
荷重のかかり方のバランスが崩れるのでその点はよろしくありませんが、寝袋やスリーピングマットといった軽量級の荷物であれば問題はありません。
・総評 ☆☆★
何もかも完璧というわけではありませんが、機能として問題がある部分は無いので「買って損無し」と言えるのではないかと思います。金属板に穴を開けるドリルがなかったり、底面の突き出し長さい不安がある場合はこのようなものの方が良いかもしれません。
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メーカーは完全に不明ですが、見た感じOUTPOST CARGO CAGEよりも底面が広くて取り付け位置の穴もフレキシブルになっています。
ちなみに、フロントフォークにダボ穴が無い場合は手動で作ることも可能です。
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慣れるとバイクパッキングの自由度を大きく向上させることができます。