最近ではめっきり利用頻度の下がってしまったwiggleさんでどうしても気になっていた商品がありましたのでお買い求めてみました。
LifeLine(ライフライン)のアドベンチャートップチューブバッグです。ライフラインというのはwiggleさんのプライベートブランドのようなものです。そんなわけでwiggleさん系列でしか買えません。
購入したトップチューブバッグとしては…7個目とか8個目くらいでしょうか。おそらくこのアイテムでトップチューブバッグ沼からは脱出です。
…というわけでレビュー・インプレを書きます。
・大きなスマホが入ります
結論から言えば、こちらのトップチューブバッグは『限りなくベストに近い』と言って過言ではないと思います。
なぜかと言いますと、結構な大きさのスマートフォンを入れることができるからです。
最近のスマートフォンはやたらと大きいので『トップチューブバッグに入らなくて困る』という場合がシバシバあると思いますが、このバッグであれば高確率でなんとかなる…と思います、多分。
サイクリングにおけるスマートフォンって本当に邪魔なんですよねぇ…。背面ポケットに入れると腰に悪いですし、ツール缶に入れることは出来ませんし、サドルバッグに入れるとアクセスが不便ですし。
…で、具体的な大きさについては手元にあるスマートフォンだとUMIDIGIのBISONが何とか入りました。
・UMIDIGI BISON(IP68/IP69K)
このサイズが入るのであればかなりのスマホに対応できるのではないかと。ちなみに<公式サイト>には『Huawei P Smartが収納できました』という文章が書いてあります。
・脚に当たらないようにする工夫が素晴らしい
このバッグの何よりも素晴らしいところは「脚に当たりにくくするための工夫」が徹底されているところでしょう。
まずマチ(厚み)が相当に薄くなっています。
TTバッグは取り付け位置の関係上どうしても足に当たりやすくなります。
これを回避するためにはマチを薄くするのが最も合理的なわけですが、何故かTTバッグ界では「過剰に大きい」ものばかりです。縦横のサイズに対してここまでマチを薄くしているTTバッグは滅多にありません。
そして注目するべきことは底面の形状です。なんと底面が「台形」になっており、手前(シートポスト側)に来るにつれて細くなる仕様になっているのです。これはすごい!
実際にマチを測ってみると、奥側(ステム側)が47mm程度、手前側(シートポスト側)が38mm程度という違いがあります。
ステム側(47mm程度) |
シートポスト側(38mm程度) |
「底面を台形にする」というアイディアが使われているトップチューブバッグは個人的に知る限りではこれのみです。これを発見したときは感動すら覚えましたよ…。
さらには『荷物を入れたときにどうなるか』に対する配慮も存在しています。
写真だと伝えることができませんが、バッグ側面内部に薄いプラスチックの芯が内封されている仕様になっているので荷物を入れても横に広がりにくくなっています。
ドイターのトップチューブバッグも同じくらいの薄マチですが、寸法が同じであってもこちらは生地が「普通の布」なので荷物を入れたら横に広がってしまいます。この差は実際の使用においてかなり大きいです。
いやいや、ここまで作り込まれているのであれば脚に当たっても仕方がないと思ってしまいますね…。
・ケーブルも通せてこの値段
購入してから気付きましたが、バッグの先端から充電用のケーブルを通すことまで可能になっていました。見かけるようで中々見かけない仕様です。
極めつけは圧倒的な低価格、ここまでのディテールでありながら何とお値段2000円!
一般的なトップチューブバッグとしては「最安クラス」の価格帯でありながら機能性は最上級です。
うーん…値段設定を間違ってるような。有名メーカーのロゴが付けば3倍くらいの価格になっても不思議ではありません。
コスパ的に非常においしいアイテムなので気になる方は早めに購入した方がよろし気です。どこぞの感染症以降wiggleさんは明らかに値上ってますからね…。
・とはいえ100%ベストではない
…と、そうはいっても「不満点が一切無い」というわけではありません。
一般的なトップチューブバッグとして思いつく不満点をちまちまとあげると以下の4点が気になってくるのではないかと思います。
① ステム下にある程度のスペースが必要になる② トップチューブを留めるストラップが1つだけ③ トップチューブを留めるストラップが太くて長いので色々と邪魔になる可能性がある④ ストラップの位置を変えることができない
ざっくりとまとめると『上手く固定されない可能性がある』というものです。まぁ、トップチューブバッグとしては「あるある」なやつですね。
普通に取り付けるだけなら実のところどれも大差ありませんので気にしても仕方がない部分ではありますが、「固定のしやすさ」という点においては平均程度であることはおさえておいた方がよさそうです。
・カスタムをすれば不満点は消える
上で書いている問題は『ベルクロストラップで固定すること』を前提にしているものですので、下の写真のようにボルトオン仕様にしてしまえばまるっと解決させることができます。
バッグの底にプレートを貼って穴を開けるだけですので特に難しい作業ではありません。
<関連記事>トップチューブバッグをボルト固定仕様にカスタムする
このようなカスタムをすればフレームに対して「完全固定」することができますので、ストラップでの固定がどうのこうのという要素は無かったことになります。
『トップチューブにダボ穴が無い』という場合であってもその気になれば個人で増設をすることは不可能ではありません。まぁ完全に自己責任の範疇ですはありますが…。
ちなみに作業方法や必要になる道具等については以下の記事に書いています。
<関連記事>クロモリロードバイクにボトルケージ用のダボ穴を増設する
個人的にトップチューブ上のダボ穴はマストだと思うんですけどねぇ…。グラベルロードだけでなく普通のレースフレームにも付いていて欲しいです。
・SAHOO VS LifeLine
LifeLineを買ったおかげでこれまでの個人的ベストであった「SAHOOトップチューブバッグ牙城」が揺らぎつつあります。
← SAHOO / Lifeline → |
生地の質感やルックスの好みについてはSAHOOが上なのですが、こちらだとスマートフォンを収納するのが難しい…。手持ちのスマホだとiPhoneSE(初代)しか入ってくれません。
<関連記事>SAHOOのトップチューブバッグはエナジーバッグを超えるか
『スマホが収納できない』というのはトップチューブバッグとしてかなりネックになりますので優劣をつけるとしたらLifeLineの方が上にきそうな感じですね。
・まとめと購入先について
内容をざっくりまとめると以下のようになります。
・大型スマートフォンが入るサイズ・(↑)にも関わらず脚に当たらないように最大限の配慮がされている・側面にプラ板が入っており横に広がりにくい・ステム方向にケーブルを通すことができる・固定については要検討
完璧ではありませんが価格に対する機能としては十分過ぎるほどに優れた商品です。『トップチューブバッグが欲しいけど何を買っていいのか分からない』という場合はこれから試されることをおすすめします。
書くまでもありませんが購入先はwiggleさんです。
https://www.wiggle.jp/lifeline-adventure-%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%B0ただ、最近のwiggleさんはどこぞの感染症のせいで送料無料のボーダーが高くなっておりややネックです。他に買うものがあればついで買いで購入もできますが、そうでない場合はちょっとハードルが高いかもしれません。
『買うものが思いつかない』という場合は同メーカーのチューブレスポンプ辺りがよろしいのではないかと思います。どこで買っても1万円くらいはしますからね。
他にはメンテナンスツール等がねらい目でしょうか。LinelifeやBRAND-Xの価格は中華通販ともそこまで差がありませんので買っても損をした気分にはならないと思います。
0 件のコメント :
コメントを投稿