<意外に簡単>SPD-SLシューズの正しい選び方

普段は誰に需要があるのか分からないことを書いている等ブログですが、今回は皆さまのお役に立つ(であろう)ことを書いてみます。

すでにタイトルに出ている通り「SPD-SLシューズの選び方」についての話です。


感覚の世界なので実際に選んでいくのは「言うは易し」的な側面があるものの、言葉で『こういうことを考える必要がある』と理解するのは実は簡単だったりします。


・SPD-SLシューズの正しい選び方

では内容に入っていきましょう。SPD-SLシューズの正しい選び方については以下の2つの条件を守ればOKです。

・ヒールが踵にフィットしていること
・(↑)を守りつつギリギリまで小さいこと

実際にはもう少し判断材料がありますが、言葉で明確に伝えられる要素としてはこの二つくらいです。

ではこれらについて説明をしていきます。

・とにかくヒールカップとの相性

SPD-SLシューズで最も大切なのは踵へのフィット感です。これ以上に大事なものはありません。

「クリート」という通常の靴には無い異物が存在するので意識がつま先方向に行ってしまうからもしれませんが、ペダリングという動作を支えるのはあくまでも踵です。

ヒールカップとの相性は基本的にヒールカップの形状で決まります。

つま先はストラップやダイアルの締め付け具合で調整できるので、雑に言ってしまえば『別にどうにでもなる』わけです。とはいえ踵はそうはいきません。この部分は単純な「受け皿」ですので、かたちが合っていないとどうしようもありません。

例えとしてはブラジャーとかをイメージすれば分かりやすいのではないかと思います。

どれだけ肩ストラップでフィット感を調節をしたところでカップのかたちそのものがバストに合っていないとダメですよね。そんな感じのやつです。いや、付けたこと無いので詳細は分かりませんけども。

…と、そのようなわけでこの部分の相性が悪いとどれだけハイエンドなシューズであっても台無しになります。

試着の際はヒールカップとの相性を最優先に考えて下さい。ブランドやグレードよりも踵との相性が重要です。理想としては『かたちが合っており、サイズとしても大きすぎず小さすぎず』なものです。

実はこれ、経済面でもよろしくありません。

「踵で支えることになる」というのは「負荷が踵に集まる」ということです。そのようなわけで、劣化が最も早く現れるのも踵です。合っていない場合は劣化が早くなってしまうので不経済になります。

もっと書きますと、単純に健康面でもよくありません。

踵のフィット感が悪い場合は脚への負担が増えます。こうなると不必要な負荷がかかることになり、放置し続けたままだと「怪我」となって発生してしまう可能性があります。

もし今現在膝に痛みがあったり足の裏に違和感がある場合は踵部分のフィット感を確認することをおすすめします。『痛みが出ない方の足と比べるとフィット感が悪い』のであれば原因はそれである可能性があります。

ついでに書いてしまうと、シューズの寿命についても踵で決まります。早い話が「踵とのフィット感が悪くなったら寿命」です。保管はヒールのかたちを崩さないことを意識しましょう。

…と、こんな感じとにもかくにもSPD-SLシューズは踵で決まります。

もし『これだ!』と思えるヒールカップのシューズが見つかったら二足三足くらいストックしておいても良いくらいです。

ビジネスシューズだって複数購入してローテーションをするのが基本ですよね。改めて『欲しい』と思ったときには大抵の場合でもう生産中止で買えなくなっています。

・サイズは可能な限り小さく

SPD-SLシューズは一般的なシューズと違って「歩くこと」が想定されているものではありませんので、つま先部分の「遊び」が不要です。

まぁ…完全に不要とは言えないのですが、少なくとも普段履いている靴よりは小さくできますし、小さくしておいた方が内部空間がズレにくいのでペダリング効率を上げることができます。

そのようなわけでサイズは小さめを攻めましょう。『初SPD-SL』の方は大き目を選らんでしまう傾向があるので注意です。

難しいかもしれませんが普段の靴の感覚は忘れて下さい。大は小を兼ねません。理想のサイズは「不都合を感じるギリギリ一歩手前」です。

・フィッティングをしましょう

ここまで読んでもらえれば分かると思いますが、SPD-SLシューズはフィッティングをした上で買いましょう。同じメーカーの同じサイズであってもヒールカップが違えば全く別物になってしまいます。

ちなみにですが、シューズの履き方は「くるぶし側から固定していく」のが正しいやり方です。つま先方向から固定してくと圧迫による血流低下によってパフォーマンスが下がります。

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