値段が高ければ良いというわけでもないのです。
タフネス系スマートフォンの名機である(と勝手に思っている)Ulefone Armor X7 Proがそろそろへたってきまして。
まだ2年も経っていないのでもっと粘りたいところではありますが、円安であることを考えれば先送りする方が非合理的なのではないか…と思い立って新しいスマホを買ってみました。
DOOGEEのS41 Proです。
Ulefoneに引き続いて『誰が知ってるの?』というマイナーなスマホなのですが、アナログデータ派のメディアプレーヤーとしては優秀な一台となっています。
・すごいぞ!S41 Pro!(1)
既にちらっと書いてはいますが、S41 Proはメディアプレイヤーとして便利なスマートフォンです。
逆を言えばそれ以外の用途には全く向いておりません。スペックそのものは相当にギリギリですので(CPUがHelio A22)高度な3D処理が発生するゲームなんかは起動すら不可能です。
とはいえ、だらだらとネットを見たり音楽ファイルを再生するといった作業であれば問題ありません。こういった需要も少なくないのではないでしょうか。
これについては以下のスペックが大きく関わっています。
・6300mAhというバッテリー容量
・防水防塵耐衝撃のタフネス仕様・タフネススマホにしては軽い方
・側面にファンクションキーボタン
・SDカードが1TBまで対応
・安い
色々とピーキーですが、このようなバランスを揃えているスマートフォンは現状S41 Proくらいしかありません。
説明するまでもないとは思いますが、せっかくなのでこれらについて補足をしていきます。
・すごいぞ!S41 Pro!(2)
タフネス系スマホは価格帯を上げれば望みのものが手に入る…というわけではありません。
心情的にはとにかくバッテリー容量が大きいものが欲しいところですが、大容量バッテリースマホは重量増を避けることが出来ません。どれだけバッテリーが強くても使用が苦痛になるようでは本末転倒になってしまいます。
そこでS41 Proです。6300mAhという容量はタフネス系スマートフォンの中では特別なものはありませんが、その分だけ重量面での恩恵があるわけですね。
…で、ユーザビリティを決定する重量は以下のようになっています。
実測して265g。控え目に言ってもすごく重いです。
とはいえ、タフネス系スマートフォンであることを考えたら比較的軽いということも事実ではあります。この手のスマホは普通に300g超えたりしますからね…。
それに、S41 Proは単に重いのではなく持ちやすさに配慮されている部分もあります。S41 Proは底面が台形のようになっているので指が引っかかる部分があるんですね。
形状がiPhoneのような「単なる板」だとそういう部分がありませんので持ったときに手に収まる感覚がなくしっくりこなかったりします。この辺りはカタログスペックでは見えない部分ですね。
まぁそうは言ってもやはり重いことは重いのでユーザーを選ぶことは間違いありませんが。健康……と言いますか、骨格ががっしりしてる方向きです。
比較のためにArmor X7 Proの重量を紹介すると以下となります。
比べるとこちらの方が1割以上軽いです。
まぁArmor X7 Proの方が画面もバッテリーもコンパクトなので直接比較は出来ませんが、どちらもしてもここはユーザー側で折れるしかありません。
側面左側にあるファンクションキー(カスタムボタン)の重要です。これがあるかないかでメディアプレイヤーとしての使い勝手が大きく変わってきます。
これがついているのは基本的にタフネス系のスマホだけなんですよねぇ…全機種に付いているべきだと思うのですが。
ここにDarkerをアサインさせておくと物理ボタンひとつで画面照度を変更できるようになります。
・Darker
寝る前に明るさを落としたいときに便利!
本当ならScreen Filterの方が良かったのですが、S41 Proでは不具合が出て使えませんでした。まぁ機能的には同じなので特に問題はありません。
ちなみにファンクションキーへのアサインは「設定→関数→スマートキー」から可能です。
SDカードが1TBまで対応していることも大きいです。ここまでの容量があれば「ストレージが足りない」なんてことはありえないでしょう。ここまで対応してるお安いスマホって意外に無いんですよねぇ…。
個人的には512GBのSDカードを使うことにしました。1TBあった方が安心なんでしょうけどそこまではいらないはず…。
ちなみにSDカードの購入先はこちらです。
・SanDisk microSD(512GB)
SanDisk製で一番安いのがここでした。SDカードはアマゾンより楽天の方が安かったりします。ちなみに1TBは以下です。
・SanDisk microSD(1TB)
探せばもっと安いものもありますが、SDカードは意味不明なメーカーだと本当にゴミが届いたりします。多少値段が高くても有名メーカーを選んだ方が安心です。
S41 Proはこれだけのスペックが揃っていて(今のところは)100ドル程度で購入可能になっています。
ごく普通のメディアプレイヤーだって数千円くらいしますからね。「SIMカードが刺せて(ネットに繋げて)」「電話も出来て」「カメラも付いてる」「防水耐衝撃」「大容量バッテリー」のメディアプレイヤーと考えればお買い得ではないかと思ったりします。
・S41 Proのハードウェア性能を見る
具体的な部分については公式サイトを見るのが確実です。
・DOOGEE S41 Pro公式サイト
付属品については以下のようになっていました。
交換用のスクリーンプロテクターがデフォルトで付いているのは珍しいですね。
CPU性能(Helio A22)については「言わずもがな」的なものではありますが、Armor X7 Proに使われているHelio A20と比べると若干処理速度が向上しているようです。
ベンチマークを比べると数値的には若干の差が出ているようですね。
・MediaTek Helio A20
・MediaTek Helio A22
ネットブラウジングの速度は変わりませんが、スマホ内ファイルへのアクセスといった部分で気持ち違う感じはします。
内蔵スピーカーが思いのほか良く出来ています。iPhoneほどの再現性はありませんが、スピーカーがひとつ付いてるだけにしては優秀な部類です。
まぁそうはいってもこれについては『いやスピーカーで聴きなよ…』という感じなので利点になるかどうかは微妙ですが。最近はシングルスピーカーの安価なモデルでも十分に聴けるものがありますからね。
amazonでお試し購入したBTスピーカーがすこぶるよく出来ていました。
・S41 Proのカメラ性能は
カメラについては予想よりもよく撮れましたが、当然のことながらiPhone等の高性能カメラと比べると勝負になりません。
一番ネックとなるのがオートフォーカスの速度でしょうか。室内でちょろちょろと移動するもの(ペット等)を撮影しようとするとピントが中々合いません。
まぁタフネス系のスマホですからね。カメラ性能を求めるユーザーは居ないでしょう。
・S41 Proのその他色々
S41 Proについて良くも悪くも気になったその他の色々について書いていきます。
まず電池消費が相当にゆっくりです。買ったばかりなので当然といえば当然なのですけれど、この辺りは低スペックCPUが良い方に働いている気がします。
ちなみに工場出荷直後状態のバッテリー消費はスタンバイ状態で「0.4%/h」になっていました。理屈としては250時間の待機が可能ということになります。
GPS・電子コンパスの精度も特に問題を感じません。wifiのみでもかなりの精度が出ます。この辺りは詳しくありませんが優れている方ではないかと思います。
wifiの感度そのものは普通程度です。たまに『あれ?弱くなった?』みたいな場面がありますが不都合は感じません。
個人的に重要なアプリの話をしますと「Widgetsoid」が完全に機能しません。全ての機能を試しているわけではありませんが、とりあえずBluetoothのON/OFFが出来ないことを確認しました。
やはりandroid12では厳しいのか…。まぁサービス終了からもう5年以上が経過していますので当然なのでしょうけれども。
これについては「ブルートゥースオーディオウィジェット」で解決させました。
・ブルートゥースオーディオウィジェット
このアプリは『スマホのBTがOFFの状態でもワンタップで特定のBTイヤホンに接続させることができる』というものです。
要するに「スマホのBTをON」と「BTイヤホンへの接続」を同時かつ自動でやってくれるアプリです。一度ウィジェットさえ設定すれば設定画面からいちいち機材を探す必要がなくなります。
ウィジェットを作るとホーム画面のレイアウト微妙に崩れて気持ち良くありませんが、ここまで便利であれば妥協点も出来ます。もっと早く知ればよかったです。
既に書いていますが「Screen Filter」ではがっつり不具合が出ます。ONにすると何故かフリーズするので話にならない状態です。こちらも最終アップデートが10年前なので当然なのでしょうけれど。
幸運にもScreen Filterについては「Darker」でほぼ賄うことが出来ました。半永久的にアップデートが続くことを願います。
・Darker
「Quick Pic(v4.5.2の旧バージョン)」は動作可能です。何やらエラーメッセージが出て鬱陶しいのですが機能的には使えているっぽいのでOKでしょう。
・ざっくりまとめると…
何度も書いてる気がしますが『ゲームやらなくて音楽流す端末としてはいいよ』というスマートフォンです。
今の時代によく分からないMPプレーヤーを買うよりは合理的なのではと思います。利便性を優先すると結局のところ「スマホで代用する」以上の正解がありません。
ネックとなる可能性があるのはやはりサイズと重量です。iPhone 14 PRO MAXの重さが240gなので感覚としては「ケースが付いているiPhone 14 PRO MAX」といったところでしょうか。
そう考えればさほど無茶な重量でもありませんが、一般的なスマホより重いことは事実です。ケータイショップ等にあるiPhone 14 PRO MAXの実機を手に持って確認した方が安全ですね。
また、ラージサイズ(という概念があるのか知りませんが)のスマートフォンデビューになるならアクセサリーの新調も必要になる場合があると思います。
個人的にはリュックに取り付けるスマホポーチを新しくしました。
CHROMEのLARGE PHONE POUCHです。
今までは通常モデル(※廃盤品)の方を使っていたのですが、いよいよ収まらなくなってしまったので仕方がありません。本当であれば通常モデルに収まるサイズだと嬉しいんですけどね…。
機能・価格・入手のし易さを考えると現状のスマートフォンポーチとしては結局のところクロームが妥当のような気がします。値上がりそうな感じですので気になる方は今のうちに購入したおいた方が良いかもしれません。
アマゾンだと以下から購入可能です。公式サイトより基本的に安価ですし、レビュー件数がかなり多いので参考になります。
楽天ポイントが余っている場合は以下のショップが最安のようです(ちなみにここで買いました)。
S41 Proの購入先については以下で紹介していますが、もし購入するのであれば事前に<こちら>を参照されてください。購入した後だとポイントが付きませんので勿体ないことになります。
・S41 Proの購入先について
S41 Proを購入する場合はアリエクの一択となります。なにせアマゾンにすらおいてないですからね…。
S41 Proを取り扱っているストアは現時点はざっくり以下の2つです(それ以外にもあると言えばありますが値段が高いので買う理由がありません)。
・DOOGEE Factory Store
・DOOGEE Global Online Store
個人的には上のストアで買いました。現時点において、ブラックカラーで一番安く販売されているのがこちらです。
下のストアは上より若干値段が高いので基本的に出番は無いと思いますが、もし上が売り切れていたらここから購入することになるかもしれません。
下のストアにはPro版ではない通常版の「S41」も販売されていることに注意されてください。S41は基本的には選ばない方が良いです。
ノーマルの方は「メモリが1GB少ない(※CPUが弱いので1GBでも違いが出る)」「内蔵ストレージが16GBしかない」「GoogleNFCに対応していない」というデメリットがあります。
このスペック差は価格差以上のものがありますのでProを選んだ方が正解です。
・Androidスマホのアップデートについて(※補足)
S41 Proはシステムアップデート時に「進捗バー」が一向に進まないといった状況になることがありますが、電源の再起動やリセットはしないようにご注意ください。
これは中華系スマホにとっては結構よくある話なのですが、進捗バーの表示は動いていなくてもシステムのインストール作業はバックグラウンドでせこせこ進んでいたりします。
というわけで『10分くらい画面をチェックしてるけど進まない!どうしよう!』なんて慌てる必要はありません。30分くらい放置すれば大抵の場合で作業は問題なく終了します。
・アリエクをお得に使おう!
アリエクは楽天リーベイツを利用することで購入金額の一部を楽天ポイントとしてバックさせることが出来ます。楽天リーベイツへの登録は楽天市場のアカウントをそのまま利用できるので手間もかからずおすすめです。
登録は以下のURLリンク先から可能になっており、登録後に3000円以上の購入をすると更にボーナスがを貰うことが可能になっています。
楽天Rの使い方が良く分らない場合は以下の記事を参考にされてください。
<関連記事>アリエクでの購入を楽天リーベイツで有効にする方法について
特に難しいわけではありませんが、予め目を通していると楽だとは思います。
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