いきなりですが自転車で自損事故を起こしました。
自転車が趣味になってからおよそ15年くらいでしょうか。「15年間自転車趣味を続けて事故一回」というのが多いペースなのか少ないペースなのかは不明ですが、事故というものが厄介で面倒であることは変わりありません。

現在は無事に(?)退院してこの文章を書いています。
幸か不幸か「入院」という行為を何度か経験しているので「自転車事故」「入院に必要なもの」を組み合わせて『これは準備しておかないとダメだ』ということを書くことにしました。
是非とも読んでいただきたいです。
- やらかした事故について簡単に
- 事故を起こしたらどうするの?
- ・とにもかく警察に連絡という意識を持つ
- ・通常の事故の場合は絶対に警察に連絡
- ・自損事故であっても警察への連絡は避けれない
- ・救急車については一考しても良い
- ・写真を撮る
- ・警察と会うときには「ハンコ」を持参する
- 事故に備える準備 ~行動編~
- 事故に備える準備 ~道具編~
- 手術・入院に備える準備 ~行動編~
- 手術・入院に備える準備の話 ~道具編~
- ①2m長さのUSB充電ケーブル
- ②ノイズキャンセリング機能付きのBTイヤホン
- ③耳栓
- ④首からぶら下げれるアウトドア的な財布・ポーチ
- ⑤クロックス的なサンダル
- ⑥コットン生地のニット帽
- ⑦ヘアゴム
- ⑧ハンガー
- ⑨マジックテープ式のストラップ
- ⑩ストラップの根本にフープ・リングが付いている小さめのバッグ
- ⑪大きめのジップアップ式フリースジャケット(※夏以外)
- ⑫小型ハンドライト
- ⑬メモ帳とボールペン
- ⑭使わなくなった型落ちのデジタル機器
- ⑮水筒・マグ(保温性が強いと尚良い)
- まとめ
やらかした事故について簡単に
本筋とは特に関係ないので書く必要は無いのですが、何も書かないのも話を進めにくいので簡単に触れたいと思います。
事故の内容は完全な自損事故です。MTBの練習やレースとかなら恰好も付きそうな感じですが何の変哲もない普通の路上です。勝手にすっ転んで街路樹にばちこーんぶつかって頬の骨周辺が折れたり手首の骨が折れたりしました。
もう少し上だったら眼球が破裂していたでしょうし、もう少し下だったら歯がバキバキに折れていたと思います。
そう考えたら不幸中の幸いというヤツなわけですが、そうは言ってもだいぶ落ち込むことには変わりありません。
手術は全身麻酔を打った後になんやかんやです。手術時間は2時間半ほどだったそうですが、本当に意識が無いので当の本人的には「一瞬」ですらありませんでした。
退院はしたものの顔のハレはまだかなりあります。『元に戻るのか?』とかなり不安だったりしますが、医者先生によると『大丈夫、大丈夫』とのこと。この辺りの回復経過はいずれ別に記事にしたいです。
事故を起こしたらどうするの?
では本題に入っていきます。
ダラダラと長文を書くと要点が分かりにくくなってしまいますので箇条書きでばばーっと行きます。ご自身にとって必要だと思う部分だけ目を通されてください。
・とにもかく警察に連絡という意識を持つ
最も初期の対応となる『事故を起こしたらどうするの?』ですが、これについては『とりあえず警察に電話をする』のが最初の一歩です。
面倒ですし、恥ずかしかったりしますし、そもそも混乱していると思いますがとにもかくにも警察に電話をするという意識を持つように心がけたいところです。
・通常の事故の場合は絶対に警察に連絡
自損事故であれば100%その場で連絡しなければいけないというわけでは無いのですが、自分以外の相手が居る等の事故であれば絶対にその場で警察に連絡をしてください。
これは「実際に接触をしていなくても」です。『相手が突っ込んで来たので躱して転んだ』等であっても警察への連絡は必須となります。
特に重要なのが「相手が悪い場合」です。こういった場合は警察に被害届を出すことになりますが、この被害届の有無はとても重要になってきます。
なぜ重要になるのかと言えば被害届を出すと保険会社の対応が変わるからです。被害届を出すような場合(相手が悪い場合)は問答無用で保険が下りることになるので、経済面に対するリスクが下がります。
このリスク低下は後々の面倒を大きく下げてくれる可能性があります。大規模手術の場合は病院から「事前一時金」を要求される場合がありますが、被害届が受理されて保険が下りることが確定している場合はこの辺りの請求が存在しないことも多いです。
被害届が受理されると大抵の場合でお金の話は保険会社が病院とすることになります。こうなってくると事故当事者は関わらずに済みますので精神的にかなり楽です。
・自損事故であっても警察への連絡は避けれない
自損事故の場合であっても原則的に警察への連絡は避けれません。
何故か言えば『警察に届け出て事故証明書を貰わないと保険が使えないから』です。通常の事故であっても勝手にやらかしたものであっても結局は同じというわけですね。
ちなみに事故証明書の発行をするのは警察ではなく自動車安全運転センターです。警察の現場検証等が終わって1週間後くらいから貰えるようになります。警察→センターという流れで情報が行くわけですね。
事故証明書の貰い方は以下の二つとなっています。
①直接センターに行って貰う②インターネットから申請する
実際にセンターに行く場合はその場で発行されますが、インターネット申請で受け取る場合は手続きから配達までに時間がかかる場合があります(※センターが暇だと2日くらいで届くこともあります)。
インターネット申請で受け取る場合は現場検証等を終えたら可能な限り早く手続きをされてください。申請「だけ」であれば現場検証等が終わっていれば可能となっており、1週間を待つ必要はありません。
・個人申請受付-自動車安全運転センター
時間を置くと申請に必要な情報(※何時に事故に会った等)を忘れてしまう可能性があります。
・救急車については一考しても良い
さて、我々(?)のような自転車マニアからすれば自身と同様に心配なのが自転車です。『どこそこに連絡するのはいいけど自転車どうするの?放置するの?』となるでしょう。
大前提として、救急車は自転車を運んでくれませんので連絡すると自転車は放置することになります。
これは警察もほぼ同様です。車にはねられた等であれば「証拠品」として警察が押収することになったりしますが、自分で勝手に転んだ等であればそんなことは滅多にありません。
自転車の放置は宝物を手放すという精神的ダメージだけではなく、お金の問題という物質的なダメージまで波及します。
該当自転車が盗まれると事故証明書や保険金の請求が面倒になることもまた事実です。まぁ自転車事故の問題で『事故を起こしましたが当該自転車がありません』だと困るのは当たり前ではありますが…。
そのようなわけで『今すぐ病院に行く必要はなさそうだな』という場合は自転車の保護を優先するというのも間違った選択ではありません。
自転車保険の中にはレッカーサービスが付いているものがチラホラあります。そういったものを利用して自転車を移動させましょう(※これについては後記します)。
・写真を撮る
今の時代、出先ではスマートフォンを持たれている方がほとんどでしょう。
意識するのが難しいかもしれませんが、事故に会ったら(起こしたら)その場で写真を撮って下さい。写真に撮るべきものは以下のような感じです。
・事故を起こした場所・事故を起こした場所の周囲の状況・事故の原因となったもの
・事故車両そのもの
・相手が居ればその相手
目に付いたものは片っ端から写真を撮りまくった方が良いです。
この手の写真は保険請求時に保険会社から要求される場合があります。後日撮影することが可能でもありますが、事故現場が遠方だとわざわざそこに行かなければならないかもしれません。
・警察と会うときには「ハンコ」を持参する
警察と話すときには判子が有った方がいいです。なぜかと言いますと、判子が無い場合だと本人証明として指紋で捺印することになったりするからです。
例のコピー機のようなもの(専門用語が分からない)を使って本格的に取るものではありません。データとして記録はされませんので役割としてはどうでもいい部分です。
とはいえ、そうは言っても警察が保管する書類に指紋を押すというのは身構えるというものでしょう。手術・入院でもハンコは必要になりますので、どうせなら警察に行く場合でも携帯しておきましょう。
事故に備える準備 ~行動編~
では、ここから事故に備える準備の話をしていきます。
いざ事故に有った(起こした)ときのことを考えると「これはやっておいた方がいい」というものです。数としては多くないのでぜひ目を通されてください。
①保険を見直す(※要レッカーサービス)
レッカーの有無は非常に大事です。
今回は自動車保険の特約を使って対応したのですが、当然のことながらこれに「自転車のレッカーサービス」なんてものはついておりませんので事故現場から部屋まで自転車を押して歩くことになりました。
幸運にもそれほど離れているわけではなかったので特段に困らなかったわけですが、これが歩いて何時間もかかる距離だったら相当に困ったことになっていたと思います。
レッカーサービスは非常に重要です。もし今現在そういったサービスが付与されていない場合は保険の見直しを強くおすすめします。
②クレジットカードの限度額を上げる
次はより具体的なお金の話です。クレジットカードの限度額を上げましょう。
これがどこに活きてくるのかと言えば入院費です。もし「いきなり入院」となるとお金が大変です。手術して入院ということになると数十万円の出費ですからね…。
最終的には保険で何とかなるにしても、財布の中に何十万円も入っている方はまずいないでしょう。入院すれば銀行に行くことも出来ません。一人暮らしであれば親類を頼ることも難しかったりすると思います。
そういった場合の切り札となるのがクレジットカードです。ある程度の規模の病院であればクレジットカード決済が可能になっているところが多いです。事故にあってから変更申請をしても間に合わないかもしれませんからね…。
ちなみにですが、今回の手術(頬とこめかみの骨を元の位置に戻す外科手術)・入院(5泊)では30万円を少し切るくらいの請求額でした。
③爪を切っておく
爪は普段から切っておきましょう。
何かあればべりっと剥がれますし、そうでなくても『いざ手術』となると爪を切っておく義務が発生します。どうせなら普段から切っておく方が正解です。
④筋肉や柔軟性を普段からトレーニング
筋肉や柔軟性が衰えると反射動作も衰えます。
今回の件も冬の間にトレーニングその他諸々をさぼっていたことの影響が相当に多いのではないかと思っています。今でもなんであんなことになったのか分からない…。
実際には「事故に備えるためにトレーニング」なんて難しいと思いますが、今現在トレーニングをされている方は是非継続しましょう。
⑤怪我を想定して道具を揃える
大怪我をすると出歩くことができません。そうなれば当然買い物にも行けません。
今日日amzon通販という非常に強い味方がいてくれますが、いざ怪我をすれば『いや今すぐに必要だから!』となることが往々です。
必要になるであろうものは事前に購入しておいた方が良いです。具体的な道具については<次の項目>で説明していきます。
事故に備える準備 ~道具編~
…というわけで、事故・怪我を踏まえて事前に購入した方が良いものについて書いて行きます。
ここで想定しているのは「軽度~中度の自転車事故全般」についてです。
あらゆる可能性を想定すると際限がありませんので、あくまでも『自転車に乗ってたら結構な確率でこういうことがあるよなぁ…』というものに対処するための道具です。
数としては多くなく、予算的にも高額にはならないので是非とも意識して貰いたいです。
①凍らせても固くならない保冷剤
自転車は身体がむき出しであるので落車すれば高い確率で「打ち身」です。
これに対する対処は冷やすのが一番ですし、骨折の場合も患部を冷やして腫れを落ち着かせないと手術の手間が増えたりします。どうあっても「冷やす手段」は避けられません。
そのようなわけで凍らせても固くならない保冷剤は必須です。購入先はダイソーで問題ありません。200円商品の中に1kgサイズの大型保冷剤も販売されています。
数としては300g~400gサイズが3個~4個、1kgサイズが2個程度でしょうか。半永久的に使えるものですので購入して損は無いはずです。
ちなみに冷えピタ的なものはダメです。あれはメンソールの効果でそれっぽくしているだけで実際に冷却しているわけではありません。
②ゴムサポーター
引き続いて重要な道具です。
ゴムサポーターが無いと「保冷剤を患部に当て続ける」という作業がとんでもなく面倒になります。湿布の上から貼れば湿布が剥がれるのを防げますし、もちろん関節や部位を固定することも可能です。
これが有ると無いのでは怪我後・手術後の処置対応の手間が天と地ほどに変わってきますので絶対に購入を検討されてください。
サポーターの長さは60cm~70cmと100cm~120cmの二段階くらいが理想です。60cm~70cmについては複数本有った方が良いです。自転車において一か所しか怪我をしないということはあまりありません。
サポーターについてはamazonで販売されています。
『アマゾンよりも安く上げたい』という場合はアリエクで購入するという手もあります。まだアリエクアカウント未作成であれば以下のURLからボーナスクーポンを獲得できますので利用されてください。
ちなみにですが、アリエクでの価格はアマゾンより2割くらい安いです。大量購入する場合は有利かもしれません。
③手ぬぐい
『なんで手ぬぐい?』と思われる方も多いと思いますが、手ぬぐいの万能性を侮ってはいけません。
きつめに固く巻くだけで簡易的なサポーターになりますし、生地が薄いので保冷剤を患部に当てる場合の温度調整に役にたちます(タオルは冷気を遮断し過ぎるのでよくありません)。
複数枚を結べば患部を吊ることだって可能です。これについてはタオルでも不可能ではありませんが、タオルは厚みがあり過ぎて結ぶときの手間が大変だったりします。手ぬぐいであれば最悪一人でも何とかできます。
…と、そのような感じで手ぬぐいはとても役に立つ道具です。登山家でも持ち歩いていたりします。
手ぬぐいは100均で購入可能です。基本的に使い捨てになりますので高額なものを買う必要はありません。最低でも3枚くらい欲しいところです。
④キズパワーパッド的なもの
キズパワーパッド(的なもの)は医療現場でも使われる万能商品です。
通常の絆創膏が絶対にダメというわけではありませんが、利便性の面で大きな差が出ます。靴擦れ等にも対応できるので購入しておいて損をすることは無いはずです。
これについては「キズパワーパッド」に限定するものではありません。キズパワーパッドはバンドエイドの商標登録なので他社の類似製品が多数存在しています。キズパワーパッドはお値段高めですからね…。
アマゾンだと以下の商品が大面積でお安くなっています。
この手の商品はドラックストアでもあまり安売りをしてくれないので価格面だけで言えばアマゾンが優勢です。
⑤抱き枕的なもの(※中身の素材に注意)
怪我をすると安静にしなければいけませんが、その場合に最もやっかいになるのは「睡眠時の寝返り」です。寝ている状態はどうしようもないですからねぇ…。
寝返りを防ぐためには抱き枕的なものを隣に置いて「物理的に寝返りが出来ないようにする」のが最も手っ取り早い手段となります。
これについては毛布やタオルで代用できないことも無いのですが、毛布は意外に密度が無かったりするので量が必要になる場合があります。タオルにしてもそこまでの量をストックしている場合は珍しいと思います。
結局のところ抱き枕的なものを用意した方が楽だったりします。
必ず抱き枕である必要はありません。機能として「寝返りを止める」ことが出来ればなんでもOKです。座布団やヨガマットを丸めても良いですし、ピラティスポールのようなものでも大丈夫かもしれません。
こういった用途で抱き枕を準備する場合は中身の素材に注意されてください。単純なポリエステルだと使っているうちにへたってしまうのでビーズクッションのような中身が潰れにくいものが理想的です。
手術・入院に備える準備 ~行動編~
では、ここから『怪我をしたので手術・入院をすることになった』という場合における行動準備の話をしていきます。
難しい要素が出てきますし見ていて楽しくも無いと思いますが、予め知っておかないと盛大に困ることになる可能性があることも事実です。
①選ぶ病院の規模を調べる
手術の難易度次第なので必ずしもというわけでは無いのですが、そう難しくない手術であれば病院の大きさは「中堅」くらいが望ましいです。
大病院だと手術の予約を入れるのが難しかったりするので、シームレスな対応をしてもらえないことがあります。ぶっちゃけ軽い骨折程度だと後回しにされる可能性はゼロではありません。
小さすぎる病院だと診察要素がネックとなります。
例えば今回の手術は頬を強打したので当然に脳のCTも撮りました。それ以外でも眼科や歯科で『手術をしても問題が無いのか?』と調べた上で行っています。小さすぎる病院だとこういった対応が難しかったりします。
そのようなわけで、難しくない手術であれば規模としては中堅くらいが程よかったりします。あらかじめ自宅周辺の病院をチェックしておきたいところです。
これは地方であればより重要になります。基本的に地方の病院情報は入手が困難です。都内であれば「ネットで見ればなんとなく分かる」のが普通ですが、地方でそれは期待できません。
電話番号しか載ってなかったりすることがザラだったりします。怪我をしてから・病気になってからでは遅い可能性が高いです。
②病院の決算方法やATMの有無を調べる
手術・入院といっても結局のところお金を払ってサービスを受ける経済活動ですので、最終的に最も重要になるのは「支払い」です。
手術・入院はどうしても高額になりますので、決済がクレジットカードに対応していたり銀行内にATMがあるとこの面で非常に楽になります。
こういった決済が使えず、人を頼ることも難しいということであればお金を下して病室に持ち込むということになります。こういう方法はかなりのプレッシャーですので避けたいのが人情というものでしょう。
兎にも角にも手術・入院する場合は病院の決済方法やATMの有無を確認して損をすることはありません。
③手術をするタイミングを考える
ひどくない骨折程度であれば手術後は「自然治癒」になることが多いので、実のところ入院する必要性はそうありません。
こうなってくると『いつ手術をするのか?』が重要になるわけですが、週の頭に手術をすれば『あとは休むだけだから退院してもいいですよね?』とお医者さんに直談判できる期間が確保できます。
週の真ん中~後半に手術をすると『じゃあとりあえず今週は入院しとこうか?』みたいな流れになることが多いです。
医者先生は普通に土日休みだったりします。担当医の許可が無いと退院は出来ませんので、相手が休みである場合は入院し続けるしか出来なくなります。
入院生活は楽しいものではありませんし、長引けば長引くほど支払うお金も増えます。保険で全て賄えたとしても基本的にいいことはありません。
既にちらっと書いている通り、骨折系は手術するにしても腫れを引かせないといけない期間があったりします。この辺りで調節可能だったりするので無理に先走って手術を受ける必要はありません。
④手術で気になる部分をメモとして書く
「いざ手術」となると気になる部分や不安なことが頭に浮かぶと思います。
当然のことながら医者先生から『気になるところがあったら質問してくださいね』と言われるわけですが、この「気になるところ」はメモを作成しておかないと多分聞き忘れます。
『いやいや忘れないでしょ?』と言いたいところなのですが、いざ自分がその立場になるとそうなる可能性が高いです。会話をしていると意識がそちらに誘導されます。後になって『あ、これ聞くの忘れた』ということがポロポロ出てきます。
『これは聞いておこう』と頭に浮かんだものはメモするようにした方がいいです。
⑤マイナンバーカードを作る
総務省の回し者とかでは全然無いのですが、手術・入院にはマイナンバーカードが求められる場合があります。
絶対に必要になるというわけではないようですが、その方が諸手続きがスムーズになる場合があるそうです(※この辺りはまだよく調べ切れていません)。
まぁ…『作ってもいいかな?』という方は作られた方が良さそうな感じがします。
⑥片っ端から領収書を貰う
いざ事故に合うと意識するのは難しいと思いますが、とりあえず領収書は片っ端から貰うようにしてください。
特にタクシーを使用した場合は重要です。あらゆる場合で認められるわけではありませんが、「事故に合ったので病院にタクシーで行った場合の領収書」はほぼ確実に保険が効きます。
手術・入院に備える準備の話 ~道具編~
ある意味で最も厄介な「入院生活を少しでも快適にするために必要になるもの」についての話です。
入院生活がストレスになるかどうかは基本的には運です。最悪な人間が同室になってしまうとやはり環境は最悪になります。ちなみに今回の入院はかつてないほどに最悪でした。
…とはいえ、準備次第でマシにすることができるorより快適性を向上させることが出来ることも事実です。
実際に入院となると大抵の場合で「入院のしおり(※最低限必要なものが書いてある)」のようなものが配られますが、よりストレスの無い入院生活を目指す場合はそれだけでは足りません。
かなりのボリュームになりますが『これがあると良い』『これは必須』というものを具体的にずらーっと書いてみたいと思います。
①2m長さのUSB充電ケーブル
書くまでもないとは思いますが、スマートフォンを充電するためのアダプタは必須です。
ここで重要になるのが充電ケーブルの長さです。これは2mサイズのものを選んで下さい。必ずしもベッド近くにコンセントがあるとは限りませんし、あったとしてもベッドをリクライニングさせると1m程度では長さが足りなくなる可能性があります。
2mサイズのものが無い場合は買ってしまいましょう。アマゾンで3本1000円くらいで販売されています。
②ノイズキャンセリング機能付きのBTイヤホン
女性の方がどうなのかは分かりませんが、大部屋に中高年男が2人もいれば高確率でどちらかがいびきをかきます。
大部屋であれば入院患者同士での会話もあったりしますし、投薬の影響でトイレが異様に近くなっている人もいます。病室というものはそれほど静かではないのが現実です。
『気にならない』という方であればそれで問題ありませんが、そういった状況を無視できない場合はこちら側でなんとか対処するしかありません。
こういった場合にノイズキャンセリング機能付きのBTイヤホンは効力を発揮します。
BTイヤホンは必ずしもappleやBOSEのような高額製品である必要はありません。機能的にはappleのair pos PRO・BOSEのQuietComfort Earbudsがベストではありますが、BTイヤホンはバッテリー駆動であるためどうしても使い捨てになってしまいます。
とはいえ、この辺りのテクノロジーはまだまだappleやBOSEに確実な優位性がありますので失敗をしたくない場合はこの辺りを選ぶしかなかったりもします。
③耳栓
ノイズキャンセリング機能付きのBTイヤホンがあるからといって耳栓が不要になるわけではありません。イヤホンをつけっぱなしで寝るわけにはいきませんからね…。
そのようなわけで耳栓も必須です。amazonで多数販売されているのでよさげなものを選びましょう。
遮音性能的にはどれも大きな差はありませんが、耳から「取り外す」ことを考えると以下のような形状のものが望ましいです。
筒形のウレタン素材だと奥に入れすぎて取れなくなる可能性があります。
④首からぶら下げれるアウトドア的な財布・ポーチ
日本人は「大きな財布」というものが好きな民族ですが、入院においてそのような財布は大きなマイナスです。
多くの病院では共通した「入院着」の着用を求められます。しかし大抵の場合で危なくないようにポケットが付いていません。そうなると移動時には物を手で持つことになります。
通常時であればそれでも問題ありませんが、「術後でしんどい+点滴を打っているので片腕が使えない」といった状態で財布を持って移動するというのはだいぶ危険です。
転ぶだけでも一大事です。下手をすれば手術のやり直しが待っています。こんなことになれば最悪にもほどがあるというものでしょう。
どちらにしても入院すれば大金を持ち歩くのはリスクです。手ぶらで持てる財布or小さいポーチは1個くらいは持っておきたいところです。
ちなみにですが、個人的には以下のものを使いました。
お金+カード+常備薬+マスクがちょうど良い感じに収まります。色が地味なのでそこがネックになるかもしれませんが、目立たせたくない場合はちょうど良かったりもします。
⑤クロックス的なサンダル
怪我をすると靴を履いて脱ぐというのが大変になりますので多くの場合で院内の移動はサンダルになります。
とはいえサンダルであればなんでも良いというわけではありません。病院によっては『事故防止のためにかかとが固定できるサンダルにしてください』と言われることがあります。
こうなると選択肢の筆頭はクロックス(的なもの)です。ファッション的に好みではない場合もあると思いますが、何かしらには使えるはずですので買っていて損はしないと思います。
⑥コットン生地のニット帽
手術をすると、程度や部位次第で頭が洗えなくなることがあります。
それが長期間続けばフケも出てきます。かゆみについてはマッサージ等でなんとかなっても診療の時にフケがついたままというのは心理的に抵抗がある場合も多いと思います。
そういった場合はニット帽の出番です。かばっと被れば隠せます。生地については薄手の
コットンニットが良いですね。アクリルやウールだと夏が大変です。
ニット帽については「深くかぶればアイマスクになる」という利点もあります。
個室なら照明も自由に変えられますが、大部屋だと時間当たりできっちり管理されます。昼間ちょっと寝たいのに照明つけっぱなしだからまぶしくて寝にくい…というのは地味にストレスです。
⑦ヘアゴム
ヘアゴムがあると何かと便利なことは多いです。
入院着というものは原則的に大きくなっているため、いつもと同じように生活をしてると裾が気づけば濡れたり汚れたりすることがあります。裾をゴムで留めればこういったことは回避できます。
ウエストがゆるゆるだったりすることもありますからね…。ヘアゴムは必須アイテムです。
⑧ハンガー
必ずしも病室にハンガーが備え付けられているとは限りません。あったとしてもせいぜい2個くらいですので数が足りない可能性があります。
自前であることも多いので結局のところ持って行った方が安心です。タオルを乾かすのにも2個くらい欲しいですからね。
⑨マジックテープ式のストラップ
これについては流石に画像が無いと分かりにくいと思うので貼りますが、以下のような道具です。

これをどう使うかなのですが、ハンガーとベッドフレームを固定するのに使います。そのまま引っ掛けるとカタカタとうるさいのでよくありません。
それ以外にも充電ケーブルを固定したりと何かと使えるアイテムなので持っておくと便利です。amazonはもちろん100均でも販売されていたりするので入手は難しくありません。
⑩ストラップの根本にフープ・リングが付いている小さめのバッグ
要するにサコッシュやミニショルダー的なバッグですね。
これらは入院時においてはベッドのフレームに固定して「サイド収納ポケット」のような感じで使えます。このような装置を作っておけばベッドから起き上がらなくても必要な物を手に取ることが出来るので非常に便利です。
これについてはわざわざ購入する必要性はありません。ストラップの根本にフープやリングが付いているのであれば何でもOKです。手元にあるもので代用できる場合も多いと思います。
バッグに関しては縦方向の寸法に注意です(個人的には16cm~18cmくらいが良いと思います)。ここが大きすぎるとベッドの上の乗るかたちになってしまうので意味がありません。
書くまでも無いかもしれませんが、ベッドフレームとの固定は⑨で紹介しているマジックテープを利用されてください。
⑪大きめのジップアップ式フリースジャケット(※夏以外)
病院は基本的に温度管理がなされていますが、施設内の全てがそうなっているわけではありません。病室は軽装で良くても売店はそうではなかったりしますので防寒着はあった方が安心です。
素材はフリースを選んで下さい。ダウン系は伸び縮みが無いので羽織るのが面倒だったり腕まくり等が出来なかったりするためデメリットが多いです。
フリースの購入先はユニクロで十分です。といいますか、袖を切る可能性があったりするのでむしろユニクロが良いです。
⑫小型ハンドライト
病室の照明は意外に雑…といいますか、ピンポイントで欲しい部分だけを照らすということが難しかったりします。
スマホのライトって意外に代わりにならないんですよねぇ…。何よりも落として画面が割れてしまうのが怖い…。
周りの方への迷惑を考えると小型のハンドライトがあると意外に便利だったりします。災害対策用にもなりますので1つ2つ持っていて悪くは無いと思います。
⑬メモ帳とボールペン
既に手元にある方も多いと思いますが…。
入院生活が短期で終わらない場合は持っておいた方がいいです。手術後は痛み止めを渡されたりしますが、使用した場合は『薬は〇〇時に飲みましたか?』ということを聞かれます。
その他にもちまちまとメモをすることが出てきます(※CTを何時にやるだのお風呂の予約を何時に入れるだの)。メモ帳はベッド脇に置いておきましょう。
メモ帳なんてメモが出来れば何でも良いですが、かっこよさげな感を出したい場合はやはりロディアがおすすめです。
ロディアは丈夫な紙を使っているので水をこぼしても何とかなるという利点もありますね。
3×4サイズであれば200円くらいで購入可能です。価格的には100均と大差無いので購入しても悪くは無いと思います。
⑭使わなくなった型落ちのデジタル機器
本当であれば普段使っているものを持ち込みたいところですが、何かトラブルがあって壊れたりすると怖いところでしょう。盗まれる可能性もゼロでは無いのが現実です。
使わなくなったデジタル機器は入院生活で日の目を見る可能性があります。押し入れを整理整頓してどこにあるのか把握しておきたいところです。
ちなみに今回の入院ではメイン端末以外では昔使っていたMoto G4 Plusを持って行きました。買ってから7年目くらいのスマホですがネット接続を全て切ればまだバッテリーは持ってくれます。
⑮水筒・マグ(保温性が強いと尚良い)
大抵の病棟には自販機が常備されています。そんなわけで水の入手については問題ないのですが、お湯・お茶の入手が意外に大変だったりします。
看護師さんからちまちまと貰うのはちょっとアレですからね。水筒を持って行ってそこに入れてもらうと楽です。
まとめ
…というわけで、自転車の事故を起こしたことで得た教訓と入院時に必要な物の話でした。
普段から病院や事故に縁が無い方であればかなり新鮮な内容になったと思います。必要なものについては是非用意して頂きたいところです。まぁ一生縁が無いのが理想ではありますが…。
最後になりましたが、自転車に乗る場合はヘルメットをかぶってグローブを付けましょう。ヘルメットの有無が保険の査定にかかわってくる可能性も捨てきれません。
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