選択基準は価格と実用性のバランスです。
アーティスティックな要素やブランドステイタスといったものではなく、「機能・パフォーマンスとして優れているかどうか」を重視して選んでいっています。
① SURLY BIKES / サーリー
やはりサーリーを外すことはできません。https://ja.surlybikes.com/
http://ride2rock.jp/brands/surly/
使われているクロモリチューブはごく一般的なものですが、自転車を道具として割り切った場合においてサーリー以上に「できること」があるメーカーは少数です。CROSS‐CHECKは何でもできるフレームの世界的代表格といっても過言ではないでしょう。
価格としてもそれほど高額ではありませんし(※CROSS‐CHECKはフレームセットで7万円~8万円程度)、ブランドステイタスが確立されているため高額での売却も見込めます。フレームサイズの選択肢が豊富であることも考えればお買い得とも言えるくらいです。
『よく分からないけどオシャレ感があって便利で長く乗れる自転車が欲しい(飽きて乗らなくなったとき高く売れると尚良い)』ということであればCROSS‐CHECK以上の正解はありません。
② JAMIS / ジェイミス
アドベンチャーバイクの雄ということであればやはりこちらになります。個人的にも1台所有しているジェイミスです。https://www.jamis-japan.com/
https://www.jamisbikes.com/usa/index.html
レネゲードシリーズはグラベルロードバイク(※ジェイミスは頑なにアドベンチャーバイクという言葉を使いますが)の鉄板です。
計算されたジオメトリと豊富なカラーリング展開。全車種にECOフロントフォーク(※これが本当によくできている)がセットアップされていますし、上位ラインには軽量で反応性の高いレイノルズ631チューブが使われています。
『失敗しないグラベル系のクロモリロードバイクが欲しい』ということであればジェイミスのレネゲードでしょう。
個人的には上位グレートのレイノルズ631が使われているモデルをおすすめします。レイノルズ520とは反応性が大きく変わります。
ちなみに所有しているジェイミスはこちらです。
・JAMIS SEQUEL / Full Rigid Chromoly Adventure Bike
とてもマイナーな自転車です。たぶん日本に50台くらいしかありません。
③ ARAYA / アラヤ
日本の老舗メーカーであるアラヤもクロモリフレームの自転車を作り続けています。http://araya-rinkai.jp/index.html
アラヤの魅力は豊富な車種展開と価格です。一部例外はありますが、基本的には10万円程度の予算で購入可能になっています。最安のモデルであれば6万円台から入手可能です。
フレームサイズが日本人向けになっているのも嬉しいポイントといえます。ラージサイズをバッサリと切り捨てているところも低価格を維持できている理由なのでしょう。
『興味はあるけど予算は節約したい』という場合はARAYAが高確率で候補になります。
④ Vitus / ビィータス
コストパフォーマンスという意味ではビィータスも侮れないものがあります。このメーカーはwiggleが展開するオリジナルブランドです。
https://www.wiggle.jp/
正確に書けば、ビィータスはかつてイギリスにあったフレームメーカーです。これをChain Reaction Cyclesが買収し、さらにCRCがwiggleに買収されたことによって現状そのような感じになっています。
ビィータスの自転車はカタログスペックとしては一般メーカーをあっさりと上回ります。
クロモリを使っているモデルとしては「Substance」シリーズが有名ですが、タイミングが良ければ以下のスペックであっても15万円以下で購入できたりします。
・レイノルズ725フレーム
・GXPコンポーネント or 105コンポーネント
・WTBホイール or MAVICホイール
一般メーカーであれば+10万円以上の追加が発生するスペックです。通販なのでその辺りのリスクと手間はありますが、十分に購入検討となりえるメーカーです。
⑤ Ribble Cycles / リバルサイクルズ
ビィータス以上にマイナーなメーカーですが、カタログスペック上で考えたコストパフォーマンスということにおいてはビィータスと同等以上に侮れません。https://www.ribblecycles.co.uk/
リバルサイクルズはwiggleと同様に自転車関連の製品の通販サイト…でした(過去形)。今現在では自社展開の完成車を販売するサイトになっています。
製品の詳細については公式サイトを見て頂ければ分かります。お安い価格でカスタムカラーまで可能になっている稀有なメーカーです。チタンフレームの完成車であっても25万円程度で購入できてしまったりします。
…とはいえ、発送におけるトラブルが少なくない確率で起こりうるということで評判のよろしくないメーカーでもあります。ある程度のリスクを覚悟しておかないと後悔するかもしれません。
⑥ Panasonic / パナソニック
質実剛健、「パナモリ」の愛称で親しまれているパナソニックのクロモリオーダーも立派に選択肢となりえます。https://cycle.panasonic.com/products/pos/custom_order/
アラヤと比べると2倍~3倍の価格帯になりますが、その分こだわれるポイントが大きく増えます。カスタムオーダーであることを考慮すればそれほど高額ということはないでしょう。
ちなみにパナモリはフレーム制作から塗装まですべて国内で行われてる「純日本製」の自転車です。クロモリ界ではこういった部分も価値となります。
⑦ FUJI / フジ
現代的なクロモリフレームの自転車の代表格はやはりフジですね。https://www.fujibikes.jp/
グラベルロードからシングルスピードまで展開し、タウンユースに馴染む現代的なルックスからクラシックなデザインまで幅広く手掛けています。
ディーラーの数も比較的多く、価格としても他メーカーとしては控えめになっています。通販が許可されているためセール価格となる場合もしばしばです。
突出した個性のようなものはありませんが、とっつきやすさという面ではフジがNO1です。
⑧ anchor / アンカー
『実用性』というものをいかに解釈するかで意見が分かれそうな気もしますが、アンカーのネオコットシリーズ「RNC7」も立派な選択肢となります。https://www.bscycle.co.jp/anchor/
ネタバレをしてしまうと、この「RNC7」はとにかく柔らかいフレームです。普段ハイエンドクラスのカーボンフレームを使われてる方からすれば不安で乗れないのではないだろうかとすら思えます。
ぐにゃぐにゃなので過度にスピードを出すようなことがなく、結果として『思ったよりも疲れない』という効果を得ることができます。
RNC7が有効となるシチュエーションは『ただロードバイクで走りたい』というものです。レースでもなく、ポタリングでもなく、荷物を積むわけでもなく、ただただ道を走り続けるためのフレームです。
このカタログスペックでは分からない「走行感覚」を実用性と解釈するのであればRNC7に並ぶものは中々ありません。
下位モデルであるRNC3はRNC7とは別物なのでご注意ください。RNC7だけが特別です。RNC3を選ぶくらいなら他のメーカーが良いでしょう。
ちなみにRNC7も「完全日本製」の自転車です。
⑨ KHS / ケーエイチエス
ちょっと悩みましたが紹介することにしました。台湾メーカー(※会社としては某アメリカグループの一員ですが)の「KHS」です。https://www.khsjapan.com/
日本ではミニベロを作るメーカーのような立ち位置になっていますがクロモリフレームも扱われています。一般車からツーリングバイクまで展開としても豊富です。
上位グレードのクロモリフレームはタンゲ・プレステージのチューブを使って台湾本社のKHS工場で生産されている実質的な「最高級品」です。
そのままの価格でも十分にお買い得の範囲なのですが、KHSはその知名度の無さ故かちらほらとセールが行われています。某通販サイトだと3割引・4割引が普通という有様なのでタイミングがよければとても良い買い物になりえます。
⑩ TUNAMI(SEABORAD) / ツナミ
『とりあえずクロモリを試してみたい』という場合は知る人ぞ知る「ツナミ」という選択肢もあります。https://tsunamibicycle.com/
このメーカーは…ざっくりと例えれば中華クロモリといったところでしょうか。中華カーボンほどにお安くはありませんが、価格と使われているチューブだけを見れば比較的お買い得と言えます。
実際にここからフレームを買い取って塗装を施してから「自社ブランド」として販売しているところもあります。OEMのような役割も兼ねているユニークなメーカーです。
販売サイトは色々ありますが、単純な価格だけを考えればアリエクスプレスがお安かったりします。
・レイノルズ520と4130をミックスしたフレームセット
・レイノルズ725を使用したフレームセット
・レイノルズ520と4130をミックスしたディスクブレーキフレームセット
・4130を使用したシクロクロスフレームセット(※フォークはカーボン)
RA-01は買おうかどうか悩んでいる間に在庫切れになりました。
https://tsunamibicycle.com/product/steel-road-frameset-seaboard-ra01/
買っておけばよかった…。
ツナミではありませんが、別のセラーでカスタムカラーが可能なフレームセットというのも少数ながら販売されていたりします。写真で見た感じのディティールは見事です。
https://ja.aliexpress.com/item/4000618345328.html?spm=a2g11.12010612.8148356.27.5e7b18e3utao6T
とりあえず安いもの…となるとこのようなものもありますね。
https://ja.aliexpress.com/item/32803164569.html?spm=a2g0o.detail.1000060.1.6aec7bb3Ib27ig
アリエクはキャッシュバックサイトのリターンも期待できますので、金額的なメリットを考えれば選択肢になりえます。
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キャッシュバックサイトを利用して現金還元を受ける方法
アリエクにはまだまだ多くのフレームセットが販売されています。調べてみるともっと面白いものが見つかるかもしれません。
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