終・ロードバイク、リアスプロケット50Tへの道

ようやく気温が下がるようになってくれたのでリアスプロケットを(無理やり)50Tにしてみたロードバイクでテストをしてみました。


いきなり結論から書いてしまうと、この組み合わせの場合は色々な面で難しいようです。全く使えないということはありません。ただストレスとの戦いになります。

パーツの組み合わせに関しては前回・前々回を参照されてください。

<前々回の記事>
ロードバイク、リアスプロケット50Tへの道

<前回の記事>
続・ロードバイク、リアスプロケット50Tへの道

…では、どのようにダメだったのか具体的に書いていきます。


・変速性能に関する問題

シフトダウン(ギアを軽くする方向)は許容できる範囲でしたが、シフトアップ(ギアを重くする方向)が非常に悠長になります。

実走による変速とメンテナンスとして手でクランクを回しながらの変速では感覚が異なり、大抵の場合で実走の方が悪くなります。

その辺りは分かってはいるのですが、この組み合わせによる「性能低下」は想像を大きく超えるギャップでした。体感としてはメンテナンス時より2段階くらい落ちています。

この辺りはパーツの相性によるところが大きいような感じがしますね…。


スラムの11SディレーラーはMTBコンポーネントでも結構なお値段がするので中々に手が出しにくいです。ちなみにロードコンポーネントだと尚のこと結構なお値段がするため更に手が出しにくいです。

・ギア比に関する問題①

11Sの50Tスプロケットのギア比は以下のようになっています。

・11-13-15-18-21-24-26-32-38-44-50

11Tから26Tまでは許容できる範囲と言えますが、32T以降の6Tスパンはオンロードではかなりのストレスとなります。この辺りは変速性能の悪さも追い打ちとなります。

ちなみにこれが12S(※SRAM PG-1210)だと以下のようになります。

・11-13-15-17-19-22-25-28-32-36-42-50

この場合であれば6T越えとなるのは36T以降です。最低でもこれくらいにはコンパクトでないと機能してくれないですね…。

・ギア比に関する問題②

50Tは…まぁ使いませんね。44Tは斜度によっては出番が来ましたが。

何故かと言いますと、50T(※ギア比0.72)に入れてもギアが軽くなった感じがしてくれないからです。この辺りが軽さの限界ということなのでしょうか。

44T(※ギア比0.82)までは『あぁ軽くなったな』と感じることが出来ましたが、ここを超えてしまうと差が分かりません。歴史的貧脚サイクリストでさえこう感じるということは、ごく普通の方であればよりストレスであることでしょう。

・今後の修正点と展望

とりあえず、スプロケットをよりコンパクトにすることは必須でしょうか。46Tくらいまで小さくすれば現状のパーツ構成であっても変速性能は向上するはずですし。

ちなみに46Tの歯数は以下のような感じです。

・11-13-15-18-21-24-28-32-36-40-46

40Tまでは何とか4T以下のスパンに収まっています。これくらいならなんとかなりそうな…。

もしくは現状そのままで別のパーツ構成を試してみるというのも面白そうではあります。謎の中華メーカーは結構選択肢があるんですよね…。

…とはいえ、出来るor出来ないと考えると出来ない可能性の方が高そうな感じがします。ここは素直に『apex1は50Tに対応している』という噂を信じてこれを買うべきなのか。

<噂のフォーラム>
PSA: SunRace 11-50t 11sp works with Sram Apex 1
https://www.reddit.com/r/bikewrench/comments/eoy4w4/psa_sunrace_1150t_11sp_works_with_sram_apex_1/

証拠動画を上げているユーザーさんもいるっぽいですし。


1万円で動いてくれるなら安いと見るべきか…。
 

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