久しぶりにサドルの話です。
ロードの方については『もうEC90でいいや』となっているのですが、クロスバイク等のレーパンを履かずに乗る自転車については未だに決定打が見つかりません。
デイリーに使う自転車ほどサドル選びは難しくなります。
ロードであれば実のところレーパン次第で大部分がカバーできてしまうので『ぶっちゃけ軽ければ何でもいい』となりますが、クロスのような多目的に使う自転車だとどうしてもクッション性が欲しくなります。
スポンジが大量投入されているサドルを選べば解決させるのは容易です。しかしながら、重量や見た目といった要素を考えると中々そう単純にはいきません。
…というわけで新しい中華サドルです。
ブランドの名前として「PROMEND」という名前が付いているようです。商品名(品番？)は「SD-576」、幅160mm×ショートノーズという最近のトレンドを強く意識したデザインになっています。
・レーパン無しでOKな250gのサドル
想像よりずっと良いものでした。
もっと探せばこれよりフィットするものがあるとは思いますが…ここで打ち止めにしておきます。この手のサドルは結局のところバランスの話になるので「ベスト」を見つけるのは至難です。どこかで線引きをしないと終わりません。
座り心地としては以前amazonで買ったマックバーストの方が気楽な部分もあります。特に位置調整をやらずにテキトーに座っても「安定してそれなりに楽」なのがマックバーストです。
＜関連記事＞どれだけ探してもMach Burstを超えるコンフォートサドルが無い
対して、こちらのSD-576はサドル位置をちまちまと調節することで「ここぞ」というポイントが見つかり、このポイントに限定すればマックバーストより楽にペダルを回せる感覚があります。
ポイントを限定するまでの作業がやや面倒ではありますが、一度見つけてしまえば「ここに座っておけば良い」となりますのである意味では楽だったりもします。
決め手となったのは重量差でしょうか。マックバーストは重量がありすぎるんですよねぇ…。こちらのサドルは250gとかなり軽量になっています。
ショートノーズは単純に面積が小さいだけ軽量化の恩恵があるのかもしれません。
軽量な「だけ」であればそれほど選ぶ必要性というものが生まれませんが、このサドルはそれなりに厚みのあるパッドが入っていたりします。その上で250gなのですから「かなり軽い」と判断してよいのではないかと思います。
ルックスもスマートでよろしげです。参考までに、手元に転がっていたアデプトのサドルと比べると以下のようになります。
写真だとあまり差がないかもしれませんが実物はかなり違います。
…と、そんなわけでこれを使い続けることにしました。総合的に見ればマックバーストより上なのではないかと思います。
ジェイミスのセクエルに付けた図です。
ルックスバランスとしてはタイヤが太い自転車の方が似合いそうな感じですね。サドルが小さいと相対的にフレームサイズが大きく見えますのでそういった面での視覚効果も狙えます。
レーパン無しでとりあえず20km程サイクリングしてみましたが特に問題は感じませんでした。一般的な移動範囲であれば問題はないでしょう…たぶん。
全体の仕上げも価格からすればかなり優秀です。
日本で販売されている同価格帯商品だとホチキス留めが普通になりますからね…。
「160mm幅＋ショートノーズ」という癖の強いアイテムなので万人におすすめするのは難しいですが、『それなりに軽くてそれなりに使えるサドルが欲しい』という場合は選択肢になりえると思います。
どうやらサドルもワイド化する方向に向かうようですからね。自転車ファン的な目線で体感してみるのも一興です。
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