<これを知っておけば何とかなる> ZWFITの色々についてのまとめ

バーチャルライドソフトの世界的代表である「ズイフト」は役割としてはシンプルなソフトでありますが、細かい内容まで把握しようとするとかなりの時間を必要とするソフトでもあります。

親切丁寧なチュートリアルのようなものも存在しないため、自分自身であれやこれやと調べる必要が出てくるため微妙に大変です。


…というわけで、ズイフトの導入から使用において『これを知っておけばとりあえず困ることはないはず』と思われることについてまとめてみました。

完全攻略のようなものはこれらについて理解をしたあとに余裕があれば…のような感じで調べていった方が良いのではないかと思います。

まぁアレです、簡単なところからやっていきましょう。


Q. そもそもZWFITって何?

ズイフトというのは、固定式のローラー台を利用して仮想のバーチャル空間を「疑似走行」するためのソフトウェアです。


コース上の勾配の変化でペダルに対する負荷が変わってくる仕様になっており、ベーシックな固定ローラートレーニングと比べるとリアリティのある体験ができるようになっています。

Q. ZWFITをするためには何が必要なの?

自転車は当然なものとして、絶対的に必要になるのが「スマートトレーナー」です。

単にズイフトをプレイする「だけ」であれば通常の固定ローラーでも可能ですが、これだとペダルの負荷変化が反映されないのでズイフトの愉しさが大きく削られてしまいます。

Q. スマトレ無しの機材構成はどんな感じなの?

スマートトレーナーを使用しない場合において、必要となる機材を最低限度まで絞ると以下のようになります。

・スマートフォン、タブレット、ノートPC
・普通の固定ローラー
・BT出力が可能なスピードセンサー

ズイフト上の表示だと以下の部分だけが認識されている状態です。


つまるところ、ズイフトにスピードセンサーさえ認識させることができれば最低限の動作は可能です。

Q. スマートトレーナーって何を買えばいいの?

公式サイトに各社における対応しているトレーナーの一覧が乗っています。

選ぶ場合は「負荷調整機能があるかどうか」「パワーメーターが内蔵されているかどうか」「Bluetooth、ant+の両方に対応しているかどうか」を必ず確認されてください

個人的には中華のお安いトレーナーを使用しています。

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おそらくは現時点においてこちらが最安のスマートトレーナーです。パワーメーターも内蔵されているため別途購入する必要もありません。

Q. ガチでやる場合のスマートトレーナーってどれ?

結論から書きますと、現時点において本気でズイフトに取り組む場合におけるスマートトレーナーはwahooのKICKRシリーズが最善になると思われます。

何故か言えば、このシリーズには「KICKR CLIMB」というオプションがあるからです。

上のURLリンクを開けば一目瞭然だと思いますが、このオプションはペダルの負荷だけでなく「自転車そのものの勾配」まで再現するというスペシャルなアイテムになっています。ズイフトにハマればかなりの確率で欲しくなってしまうと思われます。

このオプションは同じシリーズであるKICKRかKICKR COREじゃないと使えない仕様になっていますので、KICKR CLIMBを求めるのであればどちらかを買うしかありません

ただ、『同じメーカーでないと機能しないオプション』としてはエリートがステアリング機能のあるライザーブロックをリリースしています。

<関連記事>
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レース派、或いは集団でのグループライドを頻繁に行う場合はエリートの方が良いかもしれません。

ステアリング機能は今現在ズイフトとエリートが専属契約のようなものを結んでいるため、契約期間(21年の真ん中くらいまでと言われている)が終わるまでは他社メーカーはリリースすることができなくなっています。

…とはいえ、機能的にはKICKR CLIMBよりも簡単なものですので(値段も100ドル程度)、この期間が終わればwahooも同様のものをリリースする可能性は多いにあります。

エリートがKICKR CLIMBをリリースするよりwahooがSTERZO SMARTをリリースする可能性の方が高いはずですので、やはりwahooのKICKRシリーズが最善になると思われます。

Q. スマートトレーナーだけあればいいの?

正確に書けばスマートトレーナーだけあれば良いとはなりません。

最低限必要になるものはありますし、持っておいた方がよいものもチラホラと出てきます。『スマトレだけ購入してズイフトやってます!』…という場合はほとんどありえないと思います。

Q. スマトレ以外で最低限必要になるものって何?

環境差があるので断定はできないのですが、スマートトレーナー以外で最低限必要になる基本的なものは以下となります。

①自転車
②PCやスマートフォンといったズイフトをプレイするためのデバイス
③スマートトレーナーからの情報を受信するためのドングル
④スマートトレーナーに取り付けるスプロケット

画像を使って説明すると以下のような感じです。


ズイフトをプレイするためのデバイスについては公式サイトのフォーラムに詳細が記載されています。

ドングルについてはデバイスにBluetoothの受信が出来る場合は不要となります。

Q. どんな自転車でも使えるの?

これについては使用するトレーナーが対応しているかどうかですが、一般的に販売されている700Cサイズのホイールを採用しているロードバイクであればほとんどの場合で使うことができるはずです。

エンド幅135mmに対応しているものも多いので、クロスバイクであっても使用出来る場合は多々あります。

使えない可能性があるのはリアスプロケットが7速になっている場合です。この場合はほぼ間違いなくトレーナー側が対応していません。

同様にシングルスピードバイクの場合もほぼ間違いなくトレーナー側が対応していません。

Q. ズイフトに適したバイクセッティングとかある?

あると言えばあります。

使い方にもよりますが、ズイフトはペダルに対する負荷をコントロールすることができますのでリアルライドと比較すると「ギア比」の重要度が低下します。

そのようなわけで、平行して大型スプロケットを取り付ける意味も低下します。そもそもとして低ギア比な構成だとトレーニングになりにくいですからね。

「ギア比の幅が広いこと」よりも「変速がスムーズであること」の方が快適になってきますので、ズイフトにおいてはスプロケットはコンパクトな方が適していると言えます。

Q. パソコンのスペックってどれくらい必要なの?

ズイフトには画面解像度の程度で「低・中・高・最高」の4段階が設定されており、ここをどれくらいまできれいにするかで必要となるスペックが変わってきます。


個人的な環境の話をしますと、CPUスコアが1350のノートPCで動くことには動きました。ちなみに詳細はこちらです。とはいえ、これでは低画質表示しかできませんでしたが…。

また、別のデスクトップPC(corei5 6400、16GB、ビデオカード無し)で試してみると「高」までの状態を表示することが出来ました。

ちなみにcorei5 6400のCPUスコアは5150です。

ズイフトが公式見解として発表しているCPUレベルは「corei5以上」としていますので、これらのことからCPUスコアが5000前後のデスクトップPCにそこそこのビデオカードを挿せば「最高」の表示が可能になるはずです。

Q. パソコンの選び方が分からない

これはある意味ズイフトの説明よりも難しいんですよねぇ…。

重要となる部分を簡単にまとめると以下のようになります

・ズイフトに高性能PCは必要無い
・可能な限り中古は避けた方が良い
・大手メーカーではなくBTOメーカーを
・デスクトップPCよりノートPCの方が大変
・リビングでやるならappleTVが最安
・ポイントサイトの経由を忘れない

ちょっと大変かもしれませんがそれぞれについて説明をしていきます。

・ズイフトに高性能PCは必要無い

そのままですが、ズイフトは高性能PCが要求されるようなソフトではありません。

20万円30万円のPC…いわゆるゲーミングパソコンのようなものを買う必要はありません。

・可能な限り中古は避けた方が良い

高性能PCでなくても動作可能であるということは「エントリーグレードのPCでも動く」ということです。

エントリーラインのデスクトップPCを基準に見ていくと、中古PC間で発生する金額差は2万円~3万円程度になります。これくらいの金額差であれば耐用年数を考えると新品を選んだ方が合理的となります。

・大手メーカーではなくBTOメーカーを

今現在の大手メーカーでPCを製造しているところはほとんど無いので説明するまでもないかもしれませんが、PC…とくにデスクトップPCを選ぶ場合はBTOメーカーを選んだ方が合理的です。

何せ安いですからね…。使われているパーツについてもきちんと情報公開されているので判断基準を付けやすくなります。

BTOメーカーは多数ありますが、価格や流通のことを考えると「ドスパラ」か「マウスコンピューター」の二択になると思われます。

・デスクトップPCよりノートPCの方が大変

設置のことだけを考えるとノートPCの方が格段に楽なのですが、それ以外の部分では圧倒的にノートPCの方が大変です。

具体的には以下の部分で面倒なところが出てきます。

・そもそも値段が高い
・拡張性が無いので後々困る可能性がある
・排熱処理がうるさい可能性がある

一番面倒なのが排熱の処理です。

せっかく静音性の高いダイレクトドライブ式のローラー台を用意してもPC側のファンがゴーゴーと鳴るようでは台無しになります。デスクトップPCであればカスタムで対応できる部分ですが、ノートPCだと手を入れようが無いのでどうしようもありません。

ぶっちゃけて言ってしまえばノートPCを選ぶ場合はMACが最善手です。値段はアレですが総合的なハード性能は文句のつけようがありません。発熱の問題がたびたび指摘されますがファンが五月蠅いよりはマシでしょう。

MACはリユースパワーもすごいですからね。もし要らなくなっても高額での回収が見込めます。WINDOWSだとこうはいきません。

・リビングでやるならappleTVという選択肢もある

リビングに十分なスペースと大型テレビがある場合は「appleTV」がズイフトを行う最も安い手段となります。現行のappleTVは4K出力も可能であるので解像度を最大で楽しむことができます。

・ポイントサイトの経由を忘れない

買ってしまってからでは遅いこの話。

ここで紹介した「マウスコンピューター」と「MAC(appleコンピューター)」はポイントサイトを経由してリターンを貰うことができます。ドスパラは残念ながら提携をやっていません。

数万円単位の買い物になると決して無視ができないものですので、これらを利用する場合はポイントサイトを使うことを忘れないようにしておきたいところです。

提携しているポイントサイトは「ハピタス」です。もしまだ使用していないのであれば以下のリンク先からアカウント作成することでボーナスポイントを貰うことが出来ます。

ただ、このボーナスポイントはアカウント作成から1週間以内にサービスを利用しないと貰えない仕組みになっているため注意されてください

また、この辺りについては普段から楽天を利用している場合はRABETSという選択肢もあります。

還元されるのが楽天ポイントに限られますが、マウスコンピューターの場合はタイミング次第で10%を超える還元を受け取ることができます

RABETSの利用登録については以下のリンク先から可能になっています。楽天市場のアカウントが使えるため、ほとんど場合で何の手間もなく登録が可能になるはずです。

使い方については以下の記事の中盤以降に記載しています。

<参考記事>
キャッシュバックサイトを利用して現金還元を受ける方法

使い方そのものは簡単なのでわざわざ見る必要もないくらいですが、ポイントサイトを複数利用する場合は事前にキャッシュの消去を忘れないようにしておきましょう(※これについても上の記事に書いています)。

Q. Bluetoothとかの関係が分からない

これは使用するデバイスを基準にして考えると分かりやすいです。まとめると以下のようになります。

・ノートPCを使う場合 → Bluetoothがそのまま使える
・スマホ、タブレットを使う場合 → Bluetoothがそのまま使える
・デスクトップPCを使う場合 → USBスロットにant+情報を受信できるドングルを挿して使う(※bluetoothが内蔵されている場合はこれをそのまま使える)

最近ではデスクトップPCでもBluetoothが内蔵されていたりしますが、ant+の方が情報処理が速いので可能ならこちらを選びたいですね。

そのようなわけでノートPCにant+ドングルを挿して使ってもOKです。ant+ドングルはスマートトレーナーに同梱されている場合もありますので内容物を確認しておきましょう。

付属していない場合は購入する必要があります。国内で購入しようとすると2000円~3000円程度ですが、中華サイトを使えば1000円程度で入手可能です。

結局のところスマートトレーナーがBTとANTに対応していれば後はどうにでもなります

Q. 持っておいた方がよいものって何?

これついては人それぞれですが、ほとんどの場合で以下のものは揃えることになると思います。

・ケイデンスセンサー
・ハートレートセンサー(心拍計)
・ライザーブロック
・スマートトレーナーの下に敷くマット
・サーキュレーター、扇風機

特にケイデンスセンサーとハートレートセンサーは必須になるはずです。ズイフトから得られる情報量が減ってしまうので非常に勿体ないことになります。こちらもBTとANTに対応しているものを選んで下さい。

これらについて予算を節約するのであれば中華製品がおすすめです。

<関連記事>
中華の格安センサーはGARMIN530とペアリングできます

むしろ日本の某C社よりも丈夫というのが…。

ライザーブロックについてはスマートトレーナーに付属している場合も多いのですが、もし購入する必要が出てくる場合はSARISをおすすめします。

<関連記事>
SARISのクライミングライザーブロックは安定感が違う!

サーキュレーターは夏場は当然として冬でも手汗対策としてあった方が良いです。手のひらが乾かないというのは思いのほか気持ちが悪かったりします。

物ではありませんがZWFITはSTRAVAと同期することができます。よりネットワークを広げようとするのであればSTRAVAの有料会員になった方が効率的かもしれません。

Q. とにかく安く揃える場合はどこで買えばいいの?

安さを最優先する場合はアリエク一択となります。

あくまでも参考ですが、必要になるものに対する購入リンクを貼り付けてみると以下のようになります(※アリエクは時間経過でリンク先の商品が変更される場合があります)。

・スプロケット

・ケイデンスセンサーとハートレートセンサー

・ant+対応USBドングル

国内価格と比較すれば半額程度まで安くなります。ライザーブロックについてもベーシックなものであれば600円程度で購入することが可能です。

アリエクの金額的なメリットはこれだけではありません。以下のULR先から新規アカウントを作成すれば25ドル相当のボーナスクーポンが貰うことができます

また、アリエクはキャッシュバックサイトと連携が可能になっており、ここを利用すると新規ユーザーは10ドル程度のリターンを貰うことが可能になります。これについては以下の記事に詳しい内容を書いているので参考にされてください。

この2つを利用すれば実質的な負担はほとんど発生しないレベルにまで下げることができます。

サーキュレーターとマットについては普通に国内から購入した方が良いです。それぞれ輸送の問題が発生しますので中国から購入しても利点がありません。

マットに関しては床への汚れを防ぐだけであればヨガマットでもOKですが、振動まで防ぐ場合は専門性のあるものが良いです。防振対策としては<この辺りのもの>が高い評価を得ています。

Q. ソフトってどこでダウンロードするの?

PCでズイフトを使用する場合は、まず公式サイトからアカウントを作成されてください。

アカウントを作成するとダウンロードリンクが表示されるようになります。


後は流れに従っていけばインストールができます。

途中で氏名や身長体重といったプロフィールの設定が入りますがこれについては入力後も変更可能ですのであまり重要ではありません。ただ、性別の部分は後から変更できませんので注意しておいてください

スマートフォン・タブレットの場合はそれぞれのアプリストアから直接ダウンロードが可能になっています。

Q. ズイフトって無料なの?

有料です。

1週間のトライアル期間は無料になっていますが、それが終わると月額1500円で継続使用が可能になります。

Q. ズイフト以外の類似ソフトとかないの?

実はかなり存在しているのですが、機能的にはとてもズイフトには及んでいないのが現状だったりします。

現時点におけるポストズイフト的なソフトは「Road Grand Tours」です。

『とりあえず走れればよいです』という場合はRoad Grand Toursの無料アカウントを使い続けるというのもアリでしょう。ユーザー数もズイフトより少ないので『大勢でガヤガヤやりたくない』という場合はこちらの方が都合が良いのかもしれません。

ちなみにRoad Grand Toursの有料会員は月額10ドルとなっています。

Q. ズイフトとトレーナーが接続できないんだけど?

この場合において考えられるのは以下の2つです。

① トレーナーがそもそも壊れている
② トレーナーが別の機材と接続している

①についてはどうしようもありませんが、②は結構な確率で起こりえます。周辺にあるPC・スマートフォン・サイコン等の受信機能がある機材を確認しましょう。

Q. 使い方が分からないんだけど?

使い方については以下の記事をそれぞれ参照されてください。

<とりあえず知るZWIFT①> 画面表示についての説明

<とりあえず知るZWIFT②> 設定画面についての説明

<とりあえず知るZWIFT③> コースについての説明

微妙に内容が重複していたりもしますが、この流れで見ていくのがおそらく分かりやすいと思います。

Q. Zwift Companionって何?

Zwift Companion(ズイフトコンパニオン)とは、ズイフト内の記録を閲覧したり、ライド中の操作をサポートしてくれるスマートフォンアプリです。

<とりあえず知るZWIFT④> Companionについての説明

詳細は上の記事に記載しています。無料ですし便利なのでインストールしておきましょう。
 

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